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 主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)。

 予告は、愛車であるサーブを走らせる演出家であり俳優の家福(西島秀俊)とその助手席に乗る脚本家の妻・音(霧島れいか)の一見穏やかなシーンから始まる。「今晩帰ったら少し話せる?」と音が、胸に秘めた想いを打ち明けようとしている様子が映し出される一方で、「奥様にはいつもお世話になっています」と音と親密そうな気配を漂わせる俳優の高槻(岡田将生)を家福が笑顔で迎え入れるシーンが続く。しかし、幸せそうな日々から一転、音は突然この世を去ってしまう。

 その後、広島の演劇祭で演出を手掛けることになった家福。「すごくいいドライバーです」と紹介される寡黙なドライバーみさき(三浦透子)との出会いや、演劇のオーディションで再会する高槻などが映し出されていく。
「音が死んだ日、もし少しでも早く帰っていたら・・・」みさきや高槻との時間を経て、妻の音から聴くことができなかった秘密や喪失と向き合うことになる家福。「ごまかさないでください」と言い放つ高槻、「嘘を言っているようには聞こえませんでした。それが真実かどうかは分からないけど」と家福の愛車の中で語るみさきなど、印象的な言葉が続き、その後展開される重厚な人間ドラマが見え隠れする。後半には、「舞台上での銃声」「カセットテープ」「ミラー越しのみさき」などの印象的なショットが連なり、家福が辿る葛藤と波乱の運命を予期させる。

4 Comments

  1. 西島さんは妻の秘密を辿りがちやな…
    MOZUの時みたいに
    無茶するんかなー笑

  2. わたし、観られて良かったです。
    住んでいる所では、直ぐに公開終わって仕舞って。
    隣の県に行きました。其処ではやっていたから。
    三浦透子さんはとても良い役者さんだと思いました。
    パク・ユリムさんも素晴らしい役者さんだと思いました。
    岡田将生さんも本当に。
    あの長い長い台詞のシーン。
    そのあとの出来事を思い起こすと、またその台詞には他にも意味が込められていた事が判る。
    わたしは心からのハッピー・エンドだとは思いませんでした。
    家福は今後もずっと耐えて生きていかなければならないから。
    ラストシーンでの不在は、色々な解釈が出来る。
    それはひょっとしたら、観客に投げかれられていると言うことなのかも知れないと思いました。
    「何も決まっていない」ですよ。
    あとは自分で頑張って、どうにか生きていって…と言う。
    チェーホフのテーゼは、永遠のツラさに耐える、と言う事だそうですから。
    イ・ユナが映画の最後の方、『ワーニャ叔父さん』のあの有名な長い台詞を優しく家福=ワーニャに語りかける時、
    「男は弱くて、情けないものだ」
    「でも、耐えて生きていこう」

    わたしは思いました…。

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