前回聖地リンドブルムに到着し、
ローズ王女と宿に着いたシド。
私たちの仲なので、と断りも入れず
ホテルのスイートルームをとっていた。

いい気になったモブは調子に乗る。
しかしローズの心のこもった尽くしは
これで終わらなかった。

前世では核を右ストレートで跳ね返す為に
風呂の時間より修行、余裕が無かった。
そんな彼でも、今湯船で仁王立ちしている。
湯船の心地良さは彼の考え方を覆した。
聖地リンドブルムの湯浴み!

「早朝だから貸切だと思ったのに。」
と愚痴をこぼすのは、いつの間にか来た
アレクシア王女。シドは腰巻も巻かずに
王女の前で堂々としている。
誰かに見られたら不敬罪でやられてしまう。
アレクシアファンにはけしからん
サービスシーンである。

彼女は女神の試練の来賓として招かれた。
女神の試練とは、年に1度聖域の扉が開き
自分の実力に見合った古代の戦士を召喚し
戦う式典である。自分の実力がなければ
誰も出てこないシステムだ。そんなことより

アレクシアは大司教の黒い噂に関して
今紅の騎士として調査中だという。
シドはその情報を聞き意味深な事を呟いた。
やはり何しても不敬罪。

アルファは英雄オリヴィエの銅像の前。
どうも調査をするも歴史の闇は嘘まみれ。
アルファは真実が分からず頭を抱えていた。
横目には大司教ドレイクが亡骸で
横たわっていた。
誰かに殺された…?黒い噂の口封じ?
どちらにせよ、明日の聖域の扉へ向かう。

シドは屋根から街を見下ろし、
それっぽい事を呟いていた。
「それが彼らの選択ならば抗おう…」
「我らはそれを許さない」
まだ何も始まっていません。
シドはシャドウとなり、路地裏へ足を運ぶ。
そこには怪しげな男が1人。
まさか聖協会で起きた事を見たのか?!
とめちゃくちゃに動揺する。
シドは彼の血の匂いから盗賊か?と
かつての血が騒ぐ。
話聞いちゃいない。
指をパチンと鳴らすと瞬く間に男は倒れた。
いつの間にかキーパーソン死亡。

そこには七陰のイプシロン。
例のサイン会での計画を続行しているとの事
シドは解読すらできていないが。
そしてターゲットが暗殺され第2の計画に
変更する事をイプシロンはシャドウに報告
シャドウは決してぬかるなよと告げ去る。
成程、まだスパイごっこ続けてたんだな。
シャドウは能天気であった。

聖典当日。大司教の不在により、
代理でネルソンが務める。
インチキ臭いこの男をアレクシアは怪しむ。
昨日の大司教殺害も何故か調査を拒まれた。
なにか口封じをする為に、
大司教を殺したに違いない。
そんなアレクシアの隣には、あの天才作家、

ナツメ先生も来賓として来ていた。
その胸元は挑発するかのように開き、
目線を合わせると…。

顔でも挑発!!
普段の彼女からは想像も出来ない態度だった。
そう、その面影は七陰のベータ。
王女の立場を利用してシドに近寄る彼女に
嫉妬妬み怨みを抱いていた!
シドへの尊敬の念が計り知れない…。
バチバチと2人はいがみ合う中、
隣にはのほほんとローズ王女が座っていた。
早速出場者のアンネローゼ選手。
戦士ボルグを召喚し印象を残して勝利した。
シドはあくびをしながら、お気楽に
アルファでも出るのか?と考えていた。
次の出場者の名前が呼ばれる。

ミドガル魔剣士学園所属、シド・カゲノー!
ワアアアと周りは歓声で湧き上がる。
それもそのはず、学生で出場は彼1人。
勇気あるものとして賞賛されているのだ。
来賓のローズ王女、女神の試練で勝利すれば、
王女との仲を認めてもらえる!
彼はきっとそう考えているわ!と決めつけ
彼を想いローズがシドの応募をしたのだ。
そう彼女が犯人。勘違いが悲劇を呼ぶ。
あわあわとシドは慌てる。
出場し自身の力相応の戦士が召喚されれば、
モブ人生ひっくり返り、逃げても怒りをかう。
自分がめちゃくちゃ強い前提である。
シドはアレしかない!!と風を巻き起こす。

そう!シャドウとして出場する事!
我が名はシャドウ。聖域に眠りし
古代の記憶を、今宵我らが解き放つ…!!
観客は混乱し、味方のベータでさえも
計画になかったのに!と混乱する。
シャドウ様ならなにか考えがあるはず!
と結局いつも通りの対応。
そうして彼はある者の記憶を呼び起こす。

古代文字と共に現れたのは、
災厄の魔女、アウロラ。
かつて世界に破壊と混乱を招いた彼女。
教会の人でも1部しか名を知らないという。
大司教代理は多くは語れないと呟く。

作家魂からかベータは猫なで声で甘える。
レムちゃんの声で甘えるのか!?
アレクシアはその姿にイライラァ。
ベータは胸の谷間からメモ帳を取り出す。
胸から!?この回のベータ小悪魔すぎる。

ベータはそんなことより!!とシャドウの
姿をスケッチしていく。美化されているが…
想いとペンの動きはまだまだ止まらない!
シャドウ様戦記のページは増え続ける。
だが今1度振り返ると何故シャドウ様が
この様な行動に出たのか考える。
もしやアウロラが今回の計画の鍵?
わざと作戦を変更したのなら従うまで!
そう結論に至り他のメンバーに合図を送る。

シャドウ本人はまた解説をしながら戦う。
戦いとは対話である。相手の動き、目線。
あらゆる事を観察してシドこう伝える。

「お先にどうぞ」と。
くさすぎる!モブらしさは捨て去り
カッコつけている!
大司教代理はアウロラには勝てやしないと
何故か勝って欲しくなさそう。
シャドウはこの厄災の魔女を倒すことが
できるのか!?
負けてしまえば正体がバレてしまう!?

1 Comment

  1. エクスカリバーとタオルでお尻ペチンのところがカットされて残念です。

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