TVアニメ『異修羅』
⟡TOKYO MX、AT-Xほかにて放送開始!
⟡ディズニープラス「スター」にて見放題独占配信中!
⟡YouTubeとAbemaにて毎週水曜23:00〜見逃し配信中!
最新情報:https://twitter.com/ishura_anime
第19話「冬のルクノカと無尽無流のサイアノプ」本編配信期間:
3月5日(水)23:00〜3月12日(水)22:50
期間中に是非ご覧ください。
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▼キャスト(第2期)
戒心のクウロ:伊瀬茉莉也
彷いのキュネー:伊藤美来
地平咆メレ:小山力也
黒曜リナリス:東山奈央
おぞましきトロア:小野大輔
窮知の箱のメステルエクシル:村瀬歩
軸のキヤズナ:くじら
逆理のヒロト:緒方恵美
絶対なるロスクレイ:小野賢章
冬のルクノカ:井上喜久子
無尽無流のサイアノプ:緑川光
彼岸のネフト:斧アツシ
黄昏潜りユキハル:間宮康弘
不言のウハク:稲田 徹
星図のロムゾ:大塚芳忠
黒い音色のカヅキ:水樹奈々
魔法のツー:久保ユリカ
移り気なオゾネズマ:平田広明
千一匹目のジギタ・ゾギ:高木渉
真理の蓋のクラフニル:山口勝平
▼作品概要
【作品名】TVアニメ『異修羅』
【公式サイト】https://ishura-anime.com/
【公式Twitter】 / ishura_anime
▼イントロダクション(第2期)
“本物の魔王”の死後、恐怖の時代は終わったかに見えたが、単独で世界を変革しうる“最強”たちが新たな脅威となった。
黄都からの独立を宣言したリチア新公国は、この力をもって覇権国家である黄都との全面戦争を開始。
この二つの国が引き起こした新魔王戦争は、圧倒的な力を振るう修羅たちの激突によって、凄惨な破滅という結末を迎えた。
しかし、世界にはまだ時代を変革しうる逸脱の存在がある。
あらゆる能力や種族の頂点を極めた修羅たちと、それを利用すべく謀略を巡らす者たちが一点に集うとき、
宿命と凶兆は交差し、すべてを塵に帰す大いなる災厄が訪れる。
▼放送情報
第2期 2025年1月8日(水)23:00よりTOKYO MX、AT-Xほかにて放送開始!
▼配信情報
第1期 各配信サイトにて全話配信中!
第2期 1月8日(水)23:00よりディズニープラス「スター」で見放題独占配信開始!
1月15日(水)23:00より、YouTube、ABEMAでの見逃し配信決定!
▼原作小説
電撃の新文芸にて第1巻〜第10巻好評発売中!
珪素『異修羅』(電撃の新文芸/KADOKAWA刊)
著者:珪素 イラスト:クレタ
▼コミカライズ
月刊少年マガジンから第1巻〜第4巻好評発売中!
原作:珪素 漫画:メグリ キャラクター原案:クレタ
©2023 珪素/KADOKAWA/異修羅製作委員会
13 Comments
冬のルクノカって既に名前だけ出てたと思うんだけど どこだっけ?
グラップラーのサイアノプ予想以上に強かったけど、グラディエーターのヒグアレと戦ったらどっち勝ってたんだろう?
2期のサブスクどこでみれるんじゃぁ
最初から最強のルクノカ
修練の果てに最強の一角へと至ったサイアノプ
最強種と最弱種の比較がかっこいい回だな
イケボスライム😊
いろいろ考えて六合上覧開催するんだから強いだけのやつ連れてくんなよ、わかったな!!
19話補足解説
アニメ勢へのネタバレ配慮済み(アニメ19話範囲までの原作の描写・情報+SNSでの原作者のこぼれ話を使用しています)
○イガニア氷湖
冬のルクノカが棲むとされている大氷海。誰もがその名を知るが、足を踏み入れた者はごく僅か。
極寒の地に適応した、巨大な獣たちが生息している。
ハルゲントのセリフの通り、300年前は熱帯だったが、ルクノカによって極寒の地となった。
その様子を歌った童謡、「エノズ・ヒム歌唱千編『野凍み畑凍み』」が300年前から伝えられている。原作ではハルゲントが口ずさむ。
○屠山崩流ラグレクス
黄都より遠く離れた南方の辺境、ハキィナ小州の出身。
原作では、ハルゲントが見上げるほどの巨獣、白銀熊を一瞬で叩き斬っている。
原作者の一問一答企画によると、ロスクレイ単体(人類最高峰の剣術)と互角かちょっと下くらいの実力らしい。
○斜めに流して逸らす技
地上最強の竜の、最大級に手加減した一撃を受けて、ギリギリ生存できる。(ルクノカが帰路を送ってくれたので、ちゃんと生存している)
○ルクノカに挑んだ英雄たち
アニメではカットされた描写がいくつか存在する。
・天穹のユシド
人間の槍兵。神速の投擲を放つ。
小さい頃に教会へ通って教団文字を習い、倒した敵の最後の言葉を羊皮紙に書き記し、その束を持ち歩いていた。
・惨夢の境のエスウィルダ
老いた森人の詞術士。絶大な火球を放つ熱術の使い手。(アニメでは何故かルクノカへ走り寄っているだけだが……)
森人を含む長命種は、研鑽をしないとされている。しかし、エスウィルダはルクノカに「人の鍛錬の到達点」と称されるほどの詞術の研鑽を積み重ねてきた。
・左の枷のアムグサ
アニメでカットされた。小人の武器商人。
「燃料を用いて雪原を走行する機械」と、「火薬の機構で無数の火矢を放つ鋼鉄の巨大兵器」を使う。
原作での台詞から、ルクノカという伝説の存在を倒した功績で大金を稼ごうとしていたと思われる。
・不到の塚のララキ
人間の少年。原作での台詞から、彼の祖父や曽祖父もルクノカへ挑んだと思われる。
ルクノカを探す道中で右腕を失っており、もはや白銀熊すら倒せない弱小の戦士だった。
ルクノカはララキを捨て置こうと思ったが、ララキの持つ精神の輝きが奇跡を起こし、もしかしたら戦いになるのでは……と淡い期待を抱いた。
○ルクノカの息
熱術は炎、雷、光といったエネルギーを作り出す詞術である。しかし、ルクノカは唯一、正反対の事象(エネルギーを奪う)を引き起こすことができる。
ルクノカの息の後では空気すら凍りつく。急速に熱を奪われて絶対零度となった世界は、物質の結合が崩壊して歪んで軋み、岩肌や氷も捻れた黒い結晶のように変化する。
○"図書館"
"彼方"(地球のある世界)の法則を逸脱したものは、"客人"(ソウジロウやダカイなど)のように、異修羅の世界に飛ばされる。
飛ばされるのは人間だけとは限らない。これまでにもウイルス(血鬼の先祖)や、魔具(冷たい星など)といったものが、異修羅の世界に流れ着いたものとして登場してきた。
「地球の法則を逸脱した本が収蔵された、図書館そのもの」が飛ばされてくる場合もあるのだ。
○狼鬼(リカント)
鬼族の一種。人族を喰うため、共存不可能な鬼族に分類されている。しかし、際立ってその嗜好が強いわけではなく、あくまで「人"も"喰う」だけとのこと。
○ゼーエフ群
単なる狼鬼の群れではなく、流派に等しい。
生きながらにして骸となった伝説の狼鬼、"彼岸のネフト"を本尊として、ネフトが遺した技を研鑽・実践している。
砂の迷宮の"図書館"を目当てにやってくる者たちの撃退も、修行の一環。
ちなみに、原作web版によればヘングは師範代。
※余談1
ヘングに倒された武装隊商の女性だが、エンドクレジットにある"刻み三針のルック"が彼女である。
機械仕掛けの曲刀を使う実力者。原作では小人と書かれているが、アニメでは人間のように見える。
また、原作では"五月雨のアルバート"という投げナイフ使いの人間も登場していた。
原作書籍では、アニメと同様ヘングの戦いは描写されないが、原作web版ではヘングVSルック、アルバートの戦いが描かれている。
ヘングは、二つに分割できる薙刀、体重の沈み込まない奇妙な歩法、力術で加速させた投擲を駆使して二人を撃破する。
また、web版ではルックは元"黒曜の瞳"、アルバートは"客人"であることが明かされている。
○粘獣(ウーズ)
ほぼ球体の、透き通った流体のような身体を持つ種族。獣には見えないが、異修羅においては人型でない種族は大体獣族に分類される。
詞術が使えて会話もできるが、基本的には限られた知性しかもたないようだ。
○套路(とうろ)
中国武術における「型」のような概念のこと。
○ネフトの技
ネフトは二つの斧を使って戦っているが、原作では、「厚い円盤を半分に割ったが如き形状」「円盤内を握り込む持ち手があるだけの、極めて原始的な造形」と描写されている。
回転運動を用いた技を主体としており、ゼーエフ群の流派の骨子となっている。
今回使った技として
『双つ斧"瞼"』『双つ斧"困し星"』があるが、原作では、あまりにも速すぎる回転の連撃を重ねる技、ということくらいしか描写されない。
○ネフトの生術
ネフトは究極の生術使いとされており、20年間微動だにせずに蓄え続けた生命力を全身に漲らせたり、戦闘に不要なすべての機能を肉体の制御と強化に偏らせたり、といったことが可能。
また、「巡れ」の一言で粉砕された骨格を瞬時に治癒できる上に、奇形が生じることもなく、ショック症状も発生しない。
※余談2
異修羅の世界の生物は、文字を残し解読する能力に劣っている。
個々人が文法も音も異なる言語体系を持っていながら、それでも詞術の力で意思疎通ができてしまう世界で生きているため、体系的な文字言語が定着することがなかったのである。
過去に何人もの"客人"が統一文字の定着を試みたが、全て失敗に終わっている。
"図書館"の蔵書のような書物を読み解けるのは、ナガン迷宮都市の学士のようなごく僅かの知識階級のみとされているが、サイアノプは粘獣の身でありながら、執念でそれを成し遂げた。
○サイアノプの技
ヘングのセリフにあるように、サイアノプには四肢がないため、二本の足に縛られずに予測外の方向へ踏み出せる。また、関節の無い流体のような身体には、可動域の限界も打撃の予兆も存在しない。攻撃を欺瞞する仮足も無限に生み出せる。
ネフトは神域の第六感のみで対応しており、絶大な思考負荷ゆえに踏み込みすぎてしまった。
○嘯液重剄(しょうえきじゅうけい)
サイアノプの必殺の一撃。身体を擦り付けるように打撃を放つ。
派手な音は発生せず、相手を爆発的に吹っ飛ばすこともない。相手の内側に全ての衝撃を伝導させ、内臓器官を液化させる。ネフトが吐いた液体もそれ。
以下は、今回サイアノプが放った技。『嘯液重剄』以外は現実にも存在する。
粘獣が使うことで、原型とは全く別物の技になっていると思われるが……原作のこの時点では詳細な描写はされない。
・八極貼山靠(はっきょくてんざんこう)
アニメではセリフなし。
八極拳の技、鉄山靠の正式名称が貼山靠とされている。
・冷勁(れいけい)
発勁の一種で、接触した状態から打ち出す勁なんだとか。
・底掌
掌底打ちのこと。
・螺旋手刀
螺旋手刀打ち。身体を後ろから前へ回転させながら打つ技で、日本の武闘家が編み出したんだとか。
・連環腿(れんかんたい)
中国拳法の、左右の足で二段蹴りを放つ技。
・十三歩(せいさん)
原作では「じゅうさんぽ」。
沖縄空手の型の一つらしい。
○サイアノプの生術
サイアノプも、ネフトと同様の再生の生術を修得していた。練度はネフトに全く及ばないが、粘獣は単純な構造をしているので、再生には十分。
キャラや地名や用語とか解説いろいろ
・イガニア氷湖
冬のルクノカが棲むという大氷海。
元は熱帯地域であったと伝えられるが、ルクノカの息により永久凍土に変質した。
300年前の童謡にてその時の様子が唄われている。
「あめ あめ あめが降り高いオヌマの山のうえ白い翼がするりとなでてそのあと降るのは とげ とげ とげ」
熱帯の地に誰も見たことのない雪が降る。
地殻の深奥まで凍り付いたこの地は冬に閉ざされた、未来永劫に。
・竜(ドラゴン)
異修羅世界において間違いなく最強の種族。
力・速さ・生命力・耐性・知能・詩術それら全てが全種族中最高峰。
息(ブレス)という固有の詩術を使い、短い詠唱で絶大な威力を誇る詩術を行使できる。
一説では彼方からやってきた恐竜の逸脱種が起源だと言われている。
寿命で死んだ個体は確認されておらず、不死だと思われる。
竜の子供は確認されておらず、繁殖方法は不明であり原作者さえ知らない。
2話で星馳せアルスに倒されたヴィケオンは、ドラゴンとしては平凡な強さだという。
そのヴィケオンでさえ、根獣の猛毒を眼球に撃ち込まれ、脳を抉られても反撃するほどの生命力があった。
・冬
異修羅世界は気候が一年を通して安定しており、ほぼ変動しないため季節の概念がない。
季節とは彼方から来た客人によって伝え聞く、おとぎ話の概念である。
化け物みたいな客人がやってくる彼方は、魔界の親戚みたいな扱いなので、かなり突飛な捉え方をされており、冬というのは全てが死に絶えるとんでもない現象らしいぞという認識である。
・冬のルクノカ
最強の種族である竜の中において、なお最強と呼ばれる竜。
彼方から伝えられる、冬というおとぎ話を二つ名に持つ。
あまりにも強すぎるが故に、何者もルクノカとは戦いにさえならなかった。
弱パンチ一発で誰もが即死する格ゲーをやっているような状況だったため、すっかり飽きてしまい拗ねて引きこもっていた。
だが本当は全力で戦ってみたいという闘争心を持っており、ソウジロウ並の戦闘狂。
その心を看破して自分と戦える者がいると自信満々に言うハルゲントの誘いに、ウキウキして六合上覧に行くことを決意した。
かなりロマンチストな性格で、いつか自分と戦える者がやってくるという期待がどこかにあった。白馬の王子様を夢見る乙女かな。
純粋な戦闘能力という一点では、誰も追随さえできない高みにあり、全ての修羅を圧倒的に凌駕している。
戯れの腕のひとふりは容易く音速を超え、死者の巨盾を除けば随一の防御力、高い病毒耐性に生命力を持つ。
その息の一撃は大地を永久凍土に変質させる、災害という言葉さえ生温い天変地異の一撃である。
原作者によればギミックを理解すれば手間取りはするがメステルエクシルを殺しきれるとのこと。
なお「人間(にんげん)は久しぶり」との発言があるが、この世界においては人間(ミニア)という呼称であるので監修ミスだと原作者は呟いていた。
・ルクノカに挑んだ者たち
ルクノカはみんな覚えている。
もう二度と会えない者達のことを。
なおかなり昔に当時としては完全なオーバーテクノロジーな、蒸気自動車と銃火器を持ってルクノカの所に乗り込んできた、左の枷のアムグサというキャラがいたが、アニメではカットされてしまった。
・凍術
エネルギーを発生させる熱術とは真逆のエネルギーを奪う術。
理論上は存在を提唱されていたが誰も使うことができなかった。
この世界で唯一ルクノカだけが凍術の使い手である。
熱エネルギーが消失しているとしか思えない描写もあり、完全にエネルギー保存の法則に反している。
ルクノカの異常性が分かろうというもの。
・静寂なるハルゲント
黄都二十九官の一人。防空担当、要は鳥竜(ワイバーン)狩りによる治安維持担当。
本物の魔王によって全種族が打撃を受け、鳥竜も激減し仕事もなくなり、政治的立ち回りが全くできないのもあり、ほぼ失脚したも同然の立場だった。
更迭されないのも六合上覧試合の準備で忙しいんで、今そんなことやってる暇ないからというだけである。
星馳せアルスとは旧知の仲であり、彼との勝負のために勇者候補として伝説の竜のスカウトにやってきた。開店休業状態とはいえお仕事をサボって。
最強の竜である冬のルクノカを前にして、なおアルスを最強だと言ってのける物言いを冬のルクノカに気に入られる。
なんだかんだ言って星馳せアルスこそが最強だと信じており、冬のルクノカにだって勝てると思ってるからの行動であった。
なお他の二十九官からは冬のように冷たい目で見られることになる。
出来レースやろうとしてるのに、大人しく引きこもってた会話が可能なだけのゴジラ連れてきたようなものなので残当である。
この冬のルクノカのスカウトまでが小説2巻の範囲である。
正確には参加者が全員決まった後まで時系列が飛び、試合に関する黄都二十九官達の会議の様子が書かれ2巻は締めくくられている。
・屠山崩流ラグレクス
ハルゲントに冬のルクノカ探索の護衛に雇われた。
吹雪の吹き荒れる氷湖で、上半身裸というちょっとイカれた御仁。
ルクノカ探索などという無謀な行為に同行してくれるのがこいつしかいなかった。
ロスクレイのドラゴンスレイヤーの逸話を聞き、それに憧れ我流で鍛え続けていた。
ロスクレイのプロパガンダを本気で信じている熱烈なフォロワーなのである。
竜の攻撃に「――こう、斜めに逸らす技がありましてな。」
竜の息は気合でなんとかする、なんとかなるだろと思ってるだいぶ頭の悪い子。
でも常人としては最高峰に強い。道中で遭遇した熊などの獣も一刀のもとに両断できるほどに。
一生懸命手加減されたとはいえ、ルクノカの一撃に腕一本失って生き延びただけとんでもない偉業だったりする。
ルクノカに送ってもらったので何とか一命は取りとめた。
サイアノプ編 キャラや地形、用語とか解説いろいろ
・ゴカシェ砂海
広大な面積のほぼ半数が砂漠になる地帯。
この何処かに砂の迷宮と呼ばれる地点が存在し、彼方から流れ着いた図書館なる建物があるという。
・図書館
彼方から流れ着いた建造物。
建造物ごと流れてくるのは非常に珍しい事例。
彼方の莫大な知識が詰め込まれた、途方もない価値のある書物が大量に収蔵されている。
文字もろくに普及しておらず、書物も乏しいこの世界においてはある種、夢のような場所である。
WEB版ではその異常性はほぼ触れらることはなかったが、彼方から弾き出されてきた時点でまともな図書館なはずもなく。
小説版で追記されたエピソードで、果ての無い飢餓感を覚える、読者を食いちぎろうとする、薬物の如き依存性がある、常に何者かが囁きかけてくるなど、SANチェク案件の書物が大量にあると明かされた。
また黒い影のような怪異も出没するが、サイアノプに修練相手として利用されていた。
原作者曰く、ミスカトニック大学みたいなとこだとか。
・粘獣(ウーズ)
いわゆるスライム。
球体の透き通った実体を持つ不定形の原始生物。
まともに神経も持たず、不定形の粘体でありながら、思考し詩術も使えるなどかなりのファンタジー生物。
体の中に自由に移動できる核があり、破壊されると死亡する。
あまり知性も高くなく、愚鈍で下等な種族とされるが肉体的スペックはそれなりに高い。
平均寿命は50年ほど。
・無尽無流のサイアノプ
初めて本物の魔王の下にたどり着いた最初の一行の、知られざる一員。
おしゃべりな粘獣としてマスコット扱いであり、当時戦う力は無かったため、魔王との決戦にはおいていかれた。
仲間達が壊滅したと聞き、自分が付いていけば違ったのではという想いが拭いきれず、本物の魔王に挑むために図書館で書物を読み漁り、彼方の格闘技を読み取って修行を始めた。
21年に及ぶ修行で彼方の格闘技を粘獣向けに練り直し、その軟体ボディを活かして予備動作をともなわぬ変幻自在の体捌きで、投極打あらゆる技を繰り出せるように。
相手の攻撃を読む能力も異様に高く、僅かな重心や立ち位置から初見の技だろうと看破して対処可能なほど。
その変幻自在の体と技は相手に無限の選択肢を強いる。
無力な粘獣は誰も到達できぬ武の極みに至ったのだ。
また有効と思えば舌戦も仕掛けてくる。彼はおしゃべり好きなのだ。
ソウジロウやシャルクに並んで、間違いなく近接戦3強に入る格闘家である。
ある日、図書館に訪れたアルスから本物の魔王はすでに死んだと聞かされ、ついに図書館を出てくるのだった。
サイアノプにとって魔王との戦いはまだ終わっていない。
本物の魔王に勝てたと証明するために、魔王を倒した勇者に挑むためにサイアノプは黄都へ向かうのだった。
彼の切り札は即死しなければ全回復が可能な生術である。
師であるネフトと比べて数段劣るものの、単純な身体構造の粘獣ならば同程度の効果が望める。
だがそれは彼の寿命を削り取る諸刃の剣であり、サイアノプは残りの生命全てを六合上覧試合にて使い果たす覚悟でいる。
彼の登場から小説3巻の範囲になる。
・CV:緑川光
読者自称者が前々からサイアノプの声優に推していたが、本当に緑川さんになったよ。
なお読者自称者が何度もサイアノプのイメージ声優に上げていたので、ご本人にも把握されてしまっていた。
イケボスライムの誕生である。
サイアノプが使った技
・八極貼山靠(はっきょくてんざんこう)
中国拳法八極拳の代表的な技。鉄山靠(てつざんこう)とも。
いわゆる背中からの体当たり・・・背中どこ?
・冷勁(れいけい)
技というより中国拳法の概念。零勁とも。
完全密着状態の距離からでも強い力を発する技法の事。
サイアノプはネフトの踏み付けを受け止め、足裏から衝撃を叩き込み腰までを砕いた。
他に距離によって丈勁、寸勁、分勁の分類がある。
・嘯液重剄(しょうえきじゅうけい)
サイアノプの編み出した文字通りの一撃必殺の技。
軟体の体を活かして、擦り付けるように衝撃を叩き込む。
打突音も無く相手が吹き飛ぶこともなく、全ての力が相手の内部に炸裂して内臓や中枢神経系を破壊する。
浸透する衝撃は竜の無敵の鱗であろうと防ぐことはできない。
この技を喰らったネフトが吐いたのは血などではない・・・・・・衝撃によって液化した内臓である。
ネフトなら大丈夫だろというサイアノプの重い信頼が見て取れる。
・底掌(ていしょう)
手の平による打撃。
掌打、掌底とも。
空手や中国拳法等で用いられる呼称。
・螺旋手刀
少林寺拳法。
体を後ろ向きから前へと螺旋を描き、回転運動を乗せて打つ手刀。
・連環腿(れんかんたい)
中国拳法。
蹴り2連撃のコンビネーション。
・十三歩
沖縄空手の形。半月とも書くようだ。
書籍では普通にじゅうさんぽとルビが振られていたが、アニメにおいてセイサンに変更された。
読みとしてはセイサン、あるいはセイシャンが正しい。
・狼鬼(リカント)
いわゆる狼の獣人。
人間も捕食対象にしているため、危険視されている種族。
狼鬼達に言わせると好んで人間を食べるわけではない、人間も捕食するだけだとのこと。
・彼岸のネフト
最初の一行の一人。生術に卓越した狼鬼の僧兵。
サイアノプにとって大切な仲間であり師の一人とも言える存在。
魔王との戦いの折には、すでにかなりの老齢だったが生術で若さを保っていた。
しかし魔王との戦いで憔悴しきった彼は、限界まで老衰し寿命は残り僅かであった。
このためアニメではカットされているが、普段はミイラ化して生命を保っていた。
「この体なのでな。年月など数えてはおらんよ」とはミイラ化していたための台詞である。
高度な生術と武術を駆使し如何な傷も即座に完治させ戦闘続行する、不死とまで呼ばれる恐るべき格闘家であり、平均的な竜相手なら勝てる実力がある。
予備動作が読めないサイアノプの攻撃を熟練の経験で捌く、サイアノプに致命傷を負わせ生術を使わせた、一撃で爆散する威力の打撃の全てを、原形を保つ程度のダメージに抑え即死せずに治療を行うなどかなり奮闘した。
だがサイアノプの無尽蔵の攻撃パターンに、精神を消耗しついに踏み込みすぎて、立て直しが不可能な状況へ追い込まれ敗北する。
ネフトは自分を超えたサイアノプに無尽無流の二つ名を送った。
ゼーエフ郡では一人前と認められた者のみが二つめの名を名乗る習わしである。
それはネフトからサイアノプへの免許皆伝の証であった。
・ゼーエフ郡
彼岸のネフトの弟子である狼鬼達が暮らす地。
全員が武術の探求者達であり、現在はミイラ化した彼岸のネフトを御本尊として、師範格を中心にゴカシェ砂海で鍛錬に明け暮れている。
のだが、この地に踏み入った者を見つけると、腕試しとばかりに襲撃し物資を強奪にやってくる盗賊団でもある。
砂の迷宮への探索を阻む要因でもある。
その真実は彼岸のネフトが砂の迷宮にいるサイアノプを守るために築き上げた集団である。
外から来るものから、そしてサイアノプが本物の魔王に挑まぬように・・・・・・魔王と相対したネフトは知っているのだから。
本物の魔王にはいくら強くなろうと勝てないことを。
リナリスの配下である光摘みのハルトル(17話、微塵嵐討伐後に声だけ登場)は、ゼーエフ郡を出奔した狼鬼である。
・武装隊商、総勢二百八名。
狼鬼、浅歩きヘングによって壊滅された隊商。
ミナツ水源街より砂の迷宮にある図書館の探索にやってきた。
殺された小人の女は元黒曜の瞳所属の刻み三針のルック。
他に五月雨のアルバートという客人も護衛として雇われていたが、WEB版では戦闘描写があったものの、小説版では名前のみになり、アニメではとうとう存在がカットされてしまった。
強者は腕試しのために処されるが、弱者は捨て置かれそのまま帰される。
途中で野垂れ死のうが、後は知らないが。
・・・・・・この中で一人、逃げ帰るのではなくゼーエフ郡に潜り込んだものがいる。
個人的に『修羅連中を基準にしても常軌を逸している化け物』その3、冬のルクノカ。
その1とその2は1期で登場した世界詞のキアと静かに歌うナスティーク。
他の修羅達の紹介って誰もが「コイツはこういう能力があって、こういうことができてめっちゃ強い!!」みたいな感じなのに、ルクノカだけ「多分ブレスとかがめっちゃ強い」くらいの紹介なんだよね……底が知れない。
いっぱい話したいことあるけどあと2つだけ言いたい。
⚪︎我が推しのサイアノプ、カッコ良すぎて大歓喜。しかし原作で思ってた倍くらいデカいw
⚪︎次回登場の不言のウハクについて。自分と同じ原作既読勢は『話したい欲』を堪えてもらいたい…。
推し修羅一度に2人も出てくる贅沢回だった
存在消し飛んだけど、原作には隊商の護衛として五月雨のアルバートっていう面白い客人がいたんですよ!
危険性がないと判断されて黄都から許可をもらって傭兵やってる、凄まじい連射性能を誇る短剣投擲術で戦う奴だったんですけどね
何が面白いかっていうとコイツ自分の才能が何かよく分かってなかったらしいんですよ
短剣投擲術も逸脱の一部(ソウジロウが優れた身体能力だけ使って格闘やってるみたいな感じ)で、本来は戦闘タイプじゃなく文化的な客人だったらしいんです
チョイ役ながら変わり種で、世界観の深まる良いキャラだったんですがね〜
サイアノプの声がマジでイケボすぎて途中「魔人闇」とか言う気がした