アニメ!アニメ!では、毎年2回【「アニメ化してほしい」シリーズ】と題した読者アンケートを実施。ゲーム、マンガ、小説・ライトノベルのそれぞれから「アニメ化してほしい」作品を募っています。
なかでも「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?」には、毎回たくさんの読者からの投票があり、2024年上半期からは上位にランクインした作品の著者へのインタビューを実施。先生方に上位ランクインの感想や“アニメ化”についての想いをうかがってきました。
今回は、2024年下半期版のランキング3位『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―』(TOブックス)の著者である永野水貴先生のインタビューを紹介します。
永野水貴先生 インタビュー「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?」上位にランクインした感想を教えてください。
ありがとうございます!
「アニメで見てみたい」と思っていただけるのはとても嬉しいことですね。
投票してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
本作は以前から「アニメ化!」と言ってくださる方がいたので、幸せな作品だと思います。
インパクトの強いタイトルですが、決定までの経緯を教えてください。
いまのタイトルはもともとプロローグ用の話タイトルでした。もっと多くの人に読んでもらうにはどうしたらいいかなあと悩んでから、プロローグの話タイトルが結構インパクトあっていいのでは? と思い、メインタイトルにも持ってくることにしました。
結果的に反響が大きくなりまして、成功したのかなと思っています。
実際に読んだ方からは「想像していたのと違った!!」と結構言われます(笑)
執筆が進むなかで、複雑に絡み合う人間関係などをどのように整理しているのでしょうか?
実は書いている私はあんまり複雑だとは思っていなかったりします。
でも口頭で説明しようとしたとき「あれっ…もしかしたら結構複雑?」と、そこではじめて気づきました……。
実際に本編を読むとすんなり理解できた、という方が多いように思います。
人間関係もそうですが、情報の提示の仕方は作家として腕の見せ所の一つかなと思っているので、情報の整理にはいつも気を遣っています。
執筆のこだわりを教えてください。
自分の中で細かなマイルールがいくつもあったりするのですが、「自分の心が動くほうへ進む」というのを大事にしています。この作品では特にそれを意識している気がします。
では心が動くのはどういうときか、と考えると表現とか展開とか、色々決まってくる感じですね。
あと、内容上バトルアクションの要素も大事になってくるので、そのあたりも全力でやっています。女性向けライトノベルでバトルアクション要素はとくに相性がよくないので、バランスは気にしつつ試行錯誤しています。
2024年8月にはドラマCDが発売されていますが、キャラクターたちの声を最初に聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?
「プロってすごい!!」という至極当然のことを思いました(笑)
声の威力というのをあらためて思い知りました。「うわぁかっこいい!!」とか「威力高すぎてなけなしの乙女心が限界に……!!」とか「可憐すぎる!!」とか心の中のオタクがたいへん忙しくて情緒がおかしくなっていました。
すごい豪華キャスト様なのでぜひ多くの方に聞いていただきたいです!
「アニメ化」への思いを教えてください。
アニメは本当にすごい表現媒体ですし、私の創作を決定づけた大きなものの一つです。憧れはずーっとありましたが、作家業をして現実が見えてしまうと、自分には縁の無いものなんだろうな、とうっすら察するようになりました。
でも「自分には関係ない」と思いながら、この話を書くときは「脳内でアニメーション再生ができるくらい描写を頑張れば、実質アニメ化!!」と謎の脳筋理論を振り回しています(笑)
……縁の無いものだと思っていた、と過去形なのは、こうして応援してくださるみなさまのおかげで、「もしかしたら」とまた夢を見られるようになったからです。
「アニメで見てみたい」と読者様が声をあげてくださることを、とても光栄に思います。
本当に、この作品をアニメで見てみたいですね!
2025年上半期に向けての意気込みや読者へのメッセージをお願いします。
長いことこういった企画には縁遠かったので、こうして取り上げていただけるようになってとても嬉しいです。
投票企画は、読者さまと作品が主役なので作家としてはドキドキハラハラするくらいのことしかできませんが、またランクインできたら嬉しいなと思っております。
いつも応援してくださるみなさま、本当にありがとうございます!
TOブックスからのお知らせ小説7巻&コミックス5巻が5月1日発売です!
詳しくは公式HPをご覧ください!
『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―』小説 7巻(C)Mizuki Nagano / TO Books. Illustrated by Saori Toyota
『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―』コミック5巻(C)Maki Yamori / Mizuki Nagano / TO Books.
以上、「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?」2024年下半期版で上位にランクインした永野水貴先生のインタビューをお届けしました。
2025年のランキングの行方にもご注目ください!
※アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。新たに作品・キャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。
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