バンダイナムコフィルムワークスは『攻殻機動隊』新作テレビアニメシリーズのタイトルが『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』であると発表。ティザービジュアル第2弾、および特報第2弾も併せて公開された。

 また、メインスタッフ情報も発表。監督は本作が初監督となるモコちゃん氏、シリーズ構成・脚本は円城塔氏、キャラクターデザイン・総作画監督は半田修平氏が担当する。

 2025年4月12日より

『攻殻機動隊』の原作を手掛ける士郎正宗氏による300点以上の原画が展示される“⼠郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~”も開催中だ。

原作者・士郎正宗コメントも到着
2026年放送|アニメーション制作:サイエンスSARU

1989年に「ヤングマガジン増刊海賊版」(講談社)にて士郎正宗が原作コミックを発表して以来、押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)をはじめ、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群を展開し、世界中に驚きと刺激を与え続けてきた「攻殻機動隊」シリーズ。

本日2025年4月12日(土)、「攻殻機動隊」原作者・士郎正宗による史上最大規模の原画展

『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』(東京・世田谷文学館)開催初日に合わせ、新作TVアニメシリーズの正式タイトルとメインスタッフ情報、特報映像、ティザービジュアルを新たに公開しました。

昨年2024年5月25日(土)に原作連載35周年を記念して開催された公式音楽イベント

『DEEP DIVE in sync with GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』において、アニメーション制作:サイエンスSARUによる新作TVアニメシリーズ『攻殻機動隊(仮)』としてすでに制作発表されていた本作。このたび公開となる正式タイトルは『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』。士郎正宗による原作コミック第1巻と同じく“THE”を冠するタイトルになります。

監督はTVアニメ

『ダンダダン』副監督やエンディングアニメーションの絵コンテ・演出などを始め、Netflixシリーズ『スコット・ピルグリムテイクス・オフ』、TVアニメ『平家物語』などサイエンスSARUによる数多くの作品での活躍が目覚ましく、本作が初監督となるモコちゃん。

シリーズ構成・脚本はSF小説家であり、小説

『Self-Reference ENGINE』『文字渦』『コード・ブッダ』などの他、TVアニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』シリーズ構成・脚本なども手がけ、「攻殻機動隊」小説アンソロジーの一編『Shadow.net』も上梓した円城塔。

キャラクターデザイン・総作画監督は

Netflixシリーズ『スコット・ピルグリムテイクス・オフ』、TVアニメ『スプリガン』、TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』などでキャラクターデザインなどを手がける半田修平が担当。

アニメーション制作のサイエンスSARUは、ゴールデングローブ賞アニメ映画賞にノミネートされた

映画『犬王』やTVアニメ『映像研には手を出すな!』、上海国際映画祭金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞した映画『きみの色』、TVアニメ『ダンダダン』など国内外を問わず高い評価を得る作品をうみだし続けています。放送は2026年予定となります。

また、新たに公開された特報第2弾は本作における原画やコンテと思われる制作素材で構成された映像となり、本作で描かれるドラマが垣間見えるものとなっております。なお、現在開催中の

『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』展示会場内では、会場限定の特報第2弾特別バージョンも上映されております。

ティザービジュアル第2弾は全身義体のサイボーグである主人公・草薙素子とAI搭載型思考戦車・フチコマが描かれたもので、本作でキャラクターデザイン・総作画監督をつとめる半田修平による描き下ろし。士郎正宗による

『攻殻機動隊』原作第1巻コミック表紙ラフ案のオマージュを感じさせるビジュアルとなっております。

さらに、今回の情報公開に際して、原作者・士郎正宗によるコメントも到着しました。

続報は「攻殻機動隊」公式グローバルサイトや公式SNSなどで順次公開予定となります。
また今回の情報公開に合わせて、

「攻殻機動隊」公式TikTokアカウントも開設されました。
特報第2弾など楽しむことができますので、ぜひチェックしてみてください。
アニメ作品に限って言うと、今回の『攻殻』は押井氏版、神山氏版、黄瀬氏版に次ぐ4番目の『攻殻』、或いは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『イノセンス』を分け、『S.A.C.』シリーズを1期・2期・SSS、『ARISE』シリーズと『新劇場版』、『SAC_2045』シリーズを1期・2期に分ける企画としては10作目となる。

制作関係者が替わった観点からだと第2世代型の1作目と捉えることも可能だろうか。

元々の原作マンガが古い点はもう諦めてご容赦頂くとして(陳謝)、今回も良い映像作品となって何らかの形でお楽しみ頂ければ幸いかと思う。

●原作:士郎正宗
1982年にマンガやイラストの分野で活動開始。『アップルシード』(1984年~青心社)、『ドミニオン』(1984年~白泉社→青心社)、『攻殻機動隊』(1989年~講談社)、「仙術超攻殻ORION』(1990年~青心社)の原作著作者。『紅殻のパンドラ』(2012年~角川書店)の原案、アニメ『ブラックマジックM-66」の脚本&コンテや、画集シリーズ『INTRON DEPOT』(1992年〜青心社)、『W・TAILS CAT』(2012年~GOT)『GREASEBERRIES』(2014年~GOT)、また小説『Classical Fantasy Within』(著者:島田荘司2008年~講談社)や『ザ・サード[完全版]』(2015年~毎日新聞出版)の挿絵や、様々なゲームの設定やイラスト、アニメの設定やブロットの仕事も行っている。
株式会社サイエンスSARU
Science SARU Inc.
公式サイト

新しい手法や若手スタッフの育成に取り組み、TV・劇場・配信と多岐にわたり作品を発表するアニメーション制作会社。

代表作にはアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門グランプリ・クリスタル賞受賞作『夜明け告げるルーのうた』を始め、『夜は短し歩けよ乙女』、『DEVILMAN crybaby』、『映像研には手を出すな!』、『犬王』、『スコット・ピルグリムテイクス・オフ』、『きみの色』、『ダンダダン』など。放送待機作品に、2025年7月3日から毎週木曜深夜0:26〜MBS/TBS系スーパーアニメイズムTURBO枠にて全国同時放送開始予定のTVアニメ『ダンダダン第2期』、2025年秋放送予定のTVアニメ『SANDA』、2026年放送開始予定のTV アニメ―ションシリーズ『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』がある。
攻殻機動隊
The Ghost in The Shell
原作:士郎正宗(講談社KCデラックス刊)
Based on the manga “The Ghost in the Shell” by Shirow Masamune originally serialized in YOUNG MAGAZINE published by KODANSHA Ltd.
公式サイト

1989年に漫画家・士郎正宗が、青年誌「ヤングマガジン」の増刊「ヤングマガジン海賊版」第5号から連載を開始したSF作品。

電脳戦や格闘などで優れた能力を持つ全身義体(サイボーグ)の草薙素子。階級「少佐」の彼女をリーダーとした攻性の部隊「攻殻機動隊」が、高度複雑化する凶悪犯罪に立ち向かう姿を描いた物語である。

リアルで精密な描き込みとともに、サイバーパンク的な要素や哲学的なテーマを探求しながら、人間とテクノロジーの融合、個人のアイデンティティなどについて深く考察していて多くのクリエイターたちに影響を与えた。

その後1995年に押井守が監督を務めた劇場アニメーション『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、2002年に神山健治が監督を務めたテレビアニメーション『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、2013年に黄瀬和哉が総監督を務めた劇場アニメーション『攻殻機動隊ARISE』、2017年にハリウッド版実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』、2020年に神山健治、荒牧伸志のダブル監督で制作された配信アニメーション『攻殻機動隊SAC_2045』が発表された。『攻殻機動隊』は劇場アニメーション、テレビアニメーション、ゲームなど様々な広がりを見せるが、それぞれ漫画とは違った独自の物語、解釈や表現で展開されている。

展覧会名:士郎正宗の世界展〜「攻殻機動隊」と創造の軌跡〜

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