あの「今際の国のアリス」が東京・お台場にある「イマーシブ・フォート東京」に帰ってきた。以前の記事でもご紹介したように、イマーシブ・フォート東京は3月1日から、新たなコンセプトでアトラクションを再編することで、更なる没入感を得られるように進化をしている。
そんな中、大人気アトラクションのひとつ「今際の国のアリス~Immersive Death Game~」が、「今際の国のアリス The Ultimate」として再登場した。「今際の国のアリス」とは、冴えない人生をを過ごす主人公アリス(有栖)が、突如としてデスゲームに参加させられる物語だ。
原作コミックはもちろん、Netflixの実写ドラマも人気なので、ご存じの方もいるだろう。特に、本アトラクションでは、Netflixの実写ドラマのキャラクターも登場するので、ファンにはたまらない体験ができる。
本記事では一般に先駆けて「今際の国のアリス The Ultimate」を先行体験したので、ネタバレしないようしつつ、その魅力をレポートするぞ!
ゲーム前はいつもニコやかな僕ネトフリ版でもお馴染み「首輪爆弾」を装着してアリスの世界に没入せよ!
まずは、前回の「今際の国のアリス~Immersive Death Game~」でも装着させられた、ネトフリ版でもお馴染みの「首輪爆弾」を装着する。この爆弾は死ぬレベルの電気が流れるわけではないが、一応事前に「利用規約」を読んでもろもろ許諾をするのが大前提だ。万が一の事故に備えるため、健康状態などの確認が主だが、「電流もUltimateだったりして……」などと思い少し緊張した。
続いては、装着する首輪爆弾とスマートフォンとの連携だ。スマートフォンから首輪爆弾に貼られたQRコードを読み込めば準備完了だ。なお、前作のレポート記事にも書いたが、本アトラクションにはスマートフォンの利用が不可欠だ。そのため、万が一途中でバッテリー切れなどを起こさないよう、当日は満充電しておくことが望ましい。
今回も登場した首輪爆弾
もし、途中で電源が落ちた場合どうなるのかわからないが、まあデスゲームのルール的にはきっとジ・エンドだろう。また、ほかのアトラクションほど急いで移動することはないが、歩きやすい靴を履いていくことも推奨する。そういう準備が、デスゲームでの生死を分けるから!
デスゲームのメイン会場となるのは中央広場のようなところで、かつてこの建物がビーナスフォートと呼ばれていた時代にはカジノゲームなどが行われていたこともある空間だ。それが、ある種廃墟のようなただの広場となり、マジでデスゲームに呼ばれた感がハンパない。
なお、この空間は天井がスクリーンとなっており、ゲームの進行にも使われる。デスゲームって、こういうスクリーンとか科学技術使っていろいろしてくるよなー、などと考えながらゲーム開始を待つのであった。
冷静に考えると現実とゲーム開始までの切り替わり前は緊張するデスゲーム開始……だが今回は何かが違う
しばらくすると、突如としてゲームがスタートする。デスゲームは、突如巻き込まれるくらいが丁度いいぞ……などと思っていると、同じゲストに扮したキャストたちが次々と登場し、「これがデスゲームであること」や「自分たちは何度もクリアしていること」を伝えたり、逆に「なんでこんなことに」と僕らの気持ちを代弁してくれたりもする。
まあ、そんなやりとりを冷静に見られるのも、「俺はゲームの参加二度目だからね!」という立ち位置での参加だからだ。実際は前回首を吹き飛ばされているので、ゲーム的には死んでいるのだが……。
このゲームの案内人ともいえるキャスト
巻き込まれタイプの主人公的なキャスト
首過ぎのタトゥが鮮烈な元刑事
などと、余裕とも強がりとも似た面持ちでいると、前回同様Netflixドラマ版で「ボーシヤ」役を演じた金子ノブアキ氏が天井のディスプレイに登場し、「同じ模様が描かれた2枚のカードに記載された数字を足す」というルールを説明してくれる。
そして、実際にテストプレイし、さらに「ちゅうとりある」へと進む。流れ的には前回と同じなので、「ああデスゲームの生き残り(生き残ってはいない)ってこんな視点でゲームを眺めているんだな」と感じた。
前回はこの「ちゅうとりある」から犠牲者が出たんだなーなどと思っていると、そんな流れにいはならず、「ちゅうとりある」をクリアできない人は全員ビリビリ体験へ!
あれ、なんだかゲームの展開がおかしい。そういえば、そもそもキャストの人ってこんなにいたっけ? マズイ、なんか余裕ぶっこいていたけど、このゲームは前回と同じようで、まったく違うゲームになっているようだ。思わず混乱したが、今回こそ生き残ったるで!
ついにゲーム開始! 広場内で同じカードを探し出せ!
デスゲームの怖さを参加者一同が体験したところで、ついにゲーム開始だ。ゲーム内容としては、自分のスマートフォンに表示されたカードと同じカードを広場内の壁から探し、そのカードに描かれた数値と自分のカードとの数値を足して入力する、もの。
ゲーム内容自体は前回と同じだが、移動する場所が広場限定となっていた。カードを探していると、同じ参加者から「同じ絵柄のカードですね?見つかりましたか?」と声をかけられた。残念ながら絶賛探し中だったので「NO」と答えてしまったが、「同じカードが表示されることなんてあるのだろうか?」と疑問に感じる。
ゲームクリアのヒントを求めてキャストも真剣に調査している
ゲームだけでなく参加者全体を感じ取ろうとしているようなクジョウ氏
これが物語のデスゲームだったら、この人と仲間になって、一緒にゲームをクリアしていき、途中でどちらかを殺すことで相手の成長を促す存在になるところだろう。などと、妄想に浸っている間にも、さらにゲームは進行していく。
書き忘れたが、制限時間もあるので、そんなに余裕はないのだ。この先はちょっとネタバレになるので書けない部分もあるが、「前提を疑え!」とだけ書いておこう。もしかすると、これまでの文章のどこかにヒントが……。
仲間にしたら役に立ちそうなインテリ系キャラも登場
ゲーム中はキャスト同士も一参加者のように情報交換をしているぞ
得られた情報を元に、生き残りをかけて答えを探す参加者たち新章突入!……究極の心理戦へ!
無事、ゲームをクリアし、次のステージへと進むことになった参加者たちは、ここで「ハト」「フクロウ」「カラス」の3つのグループに分けられてチーム戦をさせられることになる。
チーム分けは自動で行われるが、取材陣は「カラス」ルートで回ることに。個人的にはキャストの中に「クジョウ」と呼ばれる人がいて、その人がイイんですよ。クールな感じの金髪男子で、ちょっと斜に構えた感じ……そう、Netflixのドラマ版で村上虹郎さんが演じたチシヤっぽいキャラクターなんだ! なので、この人と一緒ならサクっとクリアできてしまいそうな感じがしているんだけどなぁ。
元刑事とインテリはゲーム中でも緊迫した雰囲気を出す
ちなみに、「カラス」ルートには、元刑事というキャラと、インテリっぽい感じのキャラの二人が参戦。ちなみに、インテリさんは「他人を犠牲にしてもゲームに勝つことが大事」ということを公言していたので、危険な匂いがプンプンする。
そう思っていると、移動中に「あの元刑事という人、首にタトゥがありましたよね?」といった内容で話かけられた。これは、このタイプが人を疑わせてコントロールしてくるよくある手法のような気がするが、たしかに首にタトゥ入れている元刑事ってのも怪しすぎる……。
カラスルートのゲームのお題としては、対象エリアにあるボタンを2つ同時に押すというもの。押すボタンには、対象エリア内にあるアイテムとリンクしており、これを探すことになる。そのため参加者はアイテムについての情報を口々に伝えて共有し、どのボタンが正しいのかを見付けることに専念した。
そして、そのボタンを押すと次の「電気をつけて同じ絵のカードの数字を足しましょう」との指示が表示された。同時にボタン近くの小さな扉が開き、電気を付けるために必要なコードを差し込むことになるのだが……。ここから先は皆さんの目で実際に体験するのがいいだろう。
対象エリアには、ボタンと連動したアイテムが複数ある。本物はどれだ?
新たな指示が画面に出る瞬間が参加者の心を凍らせる
開いたボックスには電気を付けるためのケーブルが……謎解き要素が充実&話しかけられて没入感もアップ!
んで、最終結果なんですが、はい。みなさんのご想像どおりです。いやほんと、だって……。ああ、伝えられないのがもどかしい。でも生き残るチャンスはあったんだけどなぁ。
いずれにせよ、今回は「The Ultimate」、つまり、究極という名にふさわしい内容だったと思う。ポイントとしては、前回より謎解き要素が充実したことで、ゲームとしての内容に深みが出たと思う。
また、キャストから色々話かけられることが多かったので、プレイヤーとして参加している楽しさがあった。実際に話しかけられるかどうかはタイミングと運だとは思うが、プレイヤー側のキャストが増えたことにより、実現できたことではないだろうか。
このあたり、イマーシブ・シアターとして生み出された様々なコンテンツでのノウハウがフィードバックされているのではないだろうか。ちなみに、キャストか参加者かはマイクのあるなしで判るので、話かけられたい人はさりげなく側に行くといいかもしれない。
今回は(またしても)残念だったが……次こそは頑張りたい!
最後に現れる「今際の国のアリス」のロゴは、このデスゲームが終わった安堵感を与えてくれる
(C)麻生羽呂・小学館/ROBOT
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