RCに勝利しオフラインを決めたQTD
VALORANT Challengers Japan 2025 Split2 Main Stageが幕を閉じ、QT DIG∞(旧 Sengoku Gaming)は5位通過でプレイオフ進出を決めました。
▶VCJ 2025 Split 2の日程と試合結果
その後、同じく3位通過のREJECTと対戦し、2-0でQT DIG∞が勝利。5月17日(土)、18日(日)に幕張メッセで開催されるオフラインへ出場の権利を掴みました。
今回はオフライン出場を決めたRIDDLE ORDER、NOEZ FOXX、FENNEL、QT DIG∞のプレスカンファレンスに参加させていただいたので、その様子をお届けします。
misaya選手&ikedamaruコーチにインタビューSplit2 Main Stageを振り返って
――まずはSplit2の振り返りと、オフラインに向けた意気込みをお聞かせください。
misaya選手:
総合的に見て結果は良かったかなと思っています。
初週にRIDDLEとMURASH GAMINGに勝てて、次週は負けちゃってチームの調子に波はありましたが、最後にグッと上げてこれたので、そこが良かったかなと思います。
オフラインへの意気込みは、Sengoku GamingからQT DIG∞にリブランディングして、QTDとして初のオフラインなので気合を入れて練習したいと思います。
ikedamaruコーチ:
去年から僕達はタフなチームなので、アドバンスステージからオフラインまで行けるのは中々無いと思うんですが、そこまでやってこれたのは選手がタフだったからなのかなと思っていて、そこは素直に感謝してます。
オフラインは去年2回出れたんですけどどちらも勝てなくて、両方FENNELに負けてしまったんですが、今回は初戦がFENNELじゃないので勝てたら良いなと思ってます。
苦手意識のあるFENNELに決勝でリベンジできたら一番いいかなと思ってますね。
▲Split1のトーナメント表。アッパーとローワーの両方でFENNELに敗北したSG時代
――初戦の相手が現日本王者のRIDDLEに決まりました。RIDにはメインステージで勝利を収めていますが、対戦相手がRIDに決まった時のお気持ちをお聞かせください。
misaya選手:
RIDに対してFLほど苦手意識はなくて、ちゃんとやったらちゃんと良い試合になるかなって感じですね。
ikedamaruコーチ:
RIDは現日本王者でAscensionでもいい成績を残しているチームなので、格上なことには間違いなくて、僕達は1回勝ちはしていますがそれでいつやっても勝てるだろって感じではなくて、RID戦に向けてもっと練習しようってスタンスなので、ここから1ヶ月でいい勝負ができるように練習を積み重ねて行けたらなと思ってます。
――Split2でチームとして成長できたところと、課題として残ったところがあれば教えて下さい。
ikedamaruコーチ:
Split2で本当に良かったと思っている所は、アドバンスステージから勝ち上がってこれたことですね。
CREST GAMING Zstに0-2で負けて、後が無い試合をIGZIST、SCARZ、CREST GAMING Zstと3回連続で行ったんですけど、その時にメンタルが凄い強くなったことで、今回のREJECT戦でもいい内容で試合が出来たのかなと思ってます。
▲アドバンスステージのトーナメント表。ローワーから勝ち上がりCGZにリベンジしてメインステージを決めた。
ikedamaruコーチ:
今後の課題としては、メインステージでREJECT、NOEZ FOXX、FENNELに負けたのは単純にチームの戦術の内容に差が有ったからだと思っていて、そこを解決しないとオフラインでは勝てないと思うので、僕達(コーチ陣)がめっちゃ頑張らないといけないなと思ってます。
misaya選手:
Split2ではチームとしていい練習が出来たことがオフラインに繋がったのかなと思ってます。
アドバンスステージに上がったくらいから質の良い練習をしようって話がチームで上がっていて、それを常に意識してやってきて、初週のRIDDLEに勝てたことで自身がついて、そこから右肩上がりに調子を上げれたのが良かったかなと思ってます。
今後の課題はチームの雰囲気が自分の中では結構大きな問題で、スクリムとかでもミスをしちゃうと悪い雰囲気になっちゃって、なんとかして戻そうとするんですけどそこがまで成長出来てないので、オフラインまでに改善したいですね。
――チームの雰囲気づくりのために取り組んでいることはありますか?
misaya選手:
まず、そもそもそういうミスを起こさないようにしようってのが1つですね(笑)
あとはミスが起きてしまった後は気にせずにプレイできるようにしたいっていうのをずっと考えてます。
――アドバンスステージを勝ち上がって来たことで成長出来たというお話でしたが、実際はどの当たりからチームが変化してきたと感じられましたか?
ikedamaruコーチ:
Split1負けてからじゃない?良くなっていったのは。
misaya選手:
そうだね。Split1に負けてから意識が変わって、アドバンスも負けたら終わりで周りみんなプロチームっていう地獄みたいな状況で、その中で勝ち上がるためにはどうするのかっていうのでどこのチームよりも練習するしか無いよねってなって、めっちゃみんな頑張ったと思うし、だから行けたのかなと思いますね。めっちゃ苦しかったんですけどね。
コーチ改名と断髪式の理由
――アドバンスステージを戦っている時の心境はいかがでしたか?
misaya選手:
僕は結構ネガティブな人間だったので「いつプロ辞めるんだろうなぁ…」ってのをずっと思いながらやってましたね。1勝しても2勝してもずっと苦しかったです。
ikedamaruコーチ:
Split1でFENNELに2連敗して5-6位着地で終わったのが僕自身責任を感じていて、それで坊主にしたんですけど。
▲ikedamaruコーチの断髪式はこちらの動画をぜひ御覧ください!
ikedamaruコーチ:
そういうのでちょっとチームの雰囲気を明るくしつつ、でもシリアスにやらないといけない所はやんないとねって話をチームでして、みんな真剣にやってるからこそ、こんなに仲良さそうに見えるチームでも喧嘩が起きるので、それが良い方に作用したのかなと思います。
アドバンスを戦ってる時は「俺は多分明日クビになるかもしれない」って気持ちで毎日震えてました(笑)
――ikedamaruコーチに伺いたいんですが、お名前は何が有って現在のお名前になられたんですか?
ikedamaruコーチ:
何が有ったかって言うと難しいんですが…
僕はmltdwnという名前でFENNELで3年ぐらいコーチをしていて、そこからSengoku Gamingに移籍して1年通してやってきたんですけど、対FENNELの成績が1勝5敗とか6敗で僕が入ってからめっちゃQT DIG∞が負け越してるんですよ。
それが僕がFENNELにリスペクトを持ちすぎておかしいこと言ってるみたいな話も出たので、心機一転しようということで名前と髪をまっさらにしました。
話題になったXでの意見募集
――今年の2月くらいにXでチームの悪いところを募集されていたと思いますが、集まった意見は参考になりましたか?
ikedamaruコーチ:
かなり知見は得れてて、一般の方からの意見はもちろんですが、このポストがきっかけてQT DIG∞のチーム運営に携わってくれる人が2人増えましたね。
1人はRyanguru先生的な体のサポートをしてくれる理学療法士さんが増えて、トレーニングとか練習終わりのストレッチで疲労軽減だったりとかを手伝ってくださっています。
もう1人は完全に戦術部分で1人増えてて、多分発表もそろそろあると思うんですけど、既に一緒に活動してます。
ikedamaru「今年のmisayaはヤバい」
――アドバンスステージから勝ち上がって来てチームが成長したとのお話でしたが、お二人から見て特に成長したなと感じるメンバーはどなたですか?
misaya選手:
まあ一番若いKippeiじゃないですかね?
最初に入ってきた時は「こいつフィジカルだけだな」って感じだったんですけど、norisenさんとかikedamaruからのフィードバックもあり、僕と話すこともありで上手いスモークになっていったので。
努力量的にはみんな近いと思うんですけど、成長率で言うとKippeiが一番じゃないかなと思います。
――ikedamaruコーチから見てはいかがですか?
ikedamaruコーチ:
常に一番頑張ってるのはnobitaかなと思いますね。常にスクリムでも偉いし。まぁたまに怒ることもあるんですけど(笑)
一番成長したのは僕から見てるとmisayaかなと思いますね。今いるので恥ずかしいんですが。
今年のこいつはヤバいですよ。最近はフィジカルが強くなったって注目されてるじゃないですか?そこだけじゃなくてIGLが本当に上手くなったと思う瞬間が多いですね。
いろいろ取り組んでることも有って、自分たちは将棋って呼んでるんですけど、1ラウンド事に盤面を再現してどうしたら良かったのか話し合ったりしてて、それが結構良い効果が出たのかなと思ったり、そもそも本人の努力量が今年は凄い多いと感じているので、一気に伸びたなと思いますしこれからも伸びると思います。
世界でのQT DIG∞の現在地
――QT DIG∞は現在世界のチームと比べてどのくらいの位置にいると感じていますか?
misaya選手:
これムズいよね?笑
ikedamaruコーチ:
言いたくないねぇ~笑
misaya選手:
去年とかJinboongとgatoradaがいた時とかは、Masters Tokyoの時とかに海外のチームとスクリムしてたんですけど、感触は正直悪くなかったんですよ。
ただ個人的にPacificリーグは他のリーグと比べても一番強いと思っているので、舐めてるわけじゃないんですけどEMEAとかは意外と戦えるのかなと思ってますね(笑)
ikedamaruコーチ:
って言ってるんですけど、結構リーグ相手にスクリム負けてるっていう。今年入ってからはほとんど勝ってないんじゃないかなってくらいリーグチームに負けてるんですけど、そこから学ぶことが多くて大会の内容は良いって感じですね。
そういう意味でも結構リーグチームと差はあると思ってるんですけど、misayaはどう思う?
misaya選手:
結構EMEAの試合が好きで良く見てるんですけど、流石に上手いなと思いますけどすっごい差があるかって言うよりちょっとの差がずっと埋まらない感じというか。
そのちょっとの差を埋めるのが途方もなく大変なんですが、そこを埋めれたらPacificとかでも通用するかなと思います。
Yuran選手とkippei選手について
――2024年のSplit3からYuran選手とkippei選手が加わったと思うんですが、ここまでで加入時と印象が変わった点などはありますか?
misaya選手:
Yuranはかなりプレイスタイル変わったなと思います。QTD入った時はセーフティでたまにアグレッシブみたいなイメージだったんですが、ここ最近はエリアが広いというか、マップコントロールが広い時が多いと思っていて、トライする瞬間が増えたのかなと思います。人間性はずっとニコニコしてて変わらないですね(笑)
kippeiはただただ上手くなったって感じですね。
ikedamaruコーチ:
Yuranは最近めっちゃ頑張ってて、プレイスタイル変えてから本当に良くなりました。Split1終えてから募集した意見の中にもYuranのポジション変えてやれよみたいな意見も有って、Yuranと話し合ってロールは一緒ですけどちょっとプレイスタイルを変えて、misayaとコミュニケーションが取れるポジションにしたことで結構化けたかなと思います。
kippeiは可愛いですね。いつも通りずっと頑張ってくれてます。
――ありがとうございます。それではこれでQT DIG∞へのインタビューは終了となります。お二人共プレイオフでも頑張ってください!
misaya選手 & ikedamaruコーチ:
ありがとうございました!
QT DIG∞はVALORANT Challengers Japan 2025 Split2のメインステージを5位で通過し、プレイオフの1回戦でREJECTに勝利しオフラインへの切符を掴みました。5月17日(土)・18日(日)に行われるPlayoffオフラインではRIDDLE ORDERと対戦します。
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