写真=マイデイリー DB

故キム・ギヨン監督の遺族が、映画「クモの巣」で俳優のソン・ガンホが務めるキム・ヨル監督役が故人を否定的に描写しているとし、上映禁止仮処分訴訟を提起した。

法曹界と映画界によると、ソウル中央地裁民事合意60部(部長判事:イム・ヘジ)は13日、キム・ギヨン監督の次男など3人が制作会社アンソロジースタジオなど4人を相手取って提起した、「クモの巣」の上映禁止仮処分訴訟の1次審問期日を行った。

これに対してアンソロジースタジオの関係者は「キム・ギヨン監督を心より尊敬している映画人として、遺族の方々にご迷惑をおかけして大変申し訳ない」としながらも、「同作で描かれた主人公は時代を問わず、監督または創作者であれば誰もが持っている姿を投影した仮想のキャラクターだ」と説明した。

また「インタビューでもキム・ギヨン監督をモチーフにした人物ではないと明かしており、広報でも使ったことはない。まずは遺族の方々と誤解を解くことに集中し、今後行われる広報の過程でも誤認の可能性を防止するために最善を尽くす」と明かした。

同作は1970年代、撮り終えた映画「クモの巣」の結末を撮り直せばもっと良くなると信じるキム・ヨル監督(ソン・ガンホ)が、検閲当局の妨害と変わった内容が理解できない俳優、制作者など、頭がおかしくなる一歩手前と言えるほどの悪条件の中、撮影を敢行する物語を描いた。

今年5月に開催された「第76回カンヌ国際映画祭」ノンコンペティション部門に招待され、ソン・ガンホを皮切りに俳優のイム・スジョン、オ・ジョンセ、チョン・ヨビン、f(x)のクリスタルなどが出演した。韓国で今月27日に公開される。

写真=BARUNSON E&A


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