絵本の里がつなぐのは、心やさしい人びとの無償の愛。
大地に染みわたる親子の絆。
宮城県・松島に住む大道芸人の銀三郎(56)は、気ままな独り身で芸人仲間から愛されるお調子者だ。
人の集まるところがあればどこへでも行き、誰とでも仲良くなる自由な生活を楽しみ、決まり事といえば、北海道で幼なじみが営む農場を年に一度手伝うことのみ。会社員だったときに別れた妻と幼かった娘にもそれっきり会っていない。
そんなある年の農場に行くと、都会から農業研修で来ていた女子高生たちと一緒になり、ひとつ屋根の下で過ごすことになる。自由人の中年男性と現代人の女子高生たちはいがみ合いながらも、大自然や町の人びとの人柄にふれて距離を縮めていく。ただひとりの少女だけをのぞいて。やがて農業研修は終わりに近づき、ひとりだけ心を開かない彼女は、研修を担当する農家の青年にそっと悩みを打ち明けるのだった・・・。

5/18(土)札幌シネマフロンティア、シアターキノ、シネプレックス旭川にて公開

Ⓒ2013『じんじん』製作委員会

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