ミュシャ“没入型”展覧会が渋谷で、アール・ヌーヴォーの女性像や傑作ポスターを映像で体感

没入体験型展覧会「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ」が、東京・渋谷のヒカリエホールにて、2024年12月3日(火)から2025年1月19日(日)まで開催される。

ミュシャの傑作を“没入型”映像で体験

19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで活躍し、アール・ヌーヴォーの代表的存在となった画家、アルフォンス・ミュシャ。「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ」では、高解像度のプロジェクションによってミュシャの傑作たちを映像へと落とし込み、没入型展示を通してミュシャの人生や画業、後世への影響などを紹介する。

曲線&花で描く耽美な女性像など

展覧会の冒頭では、まずミュシャがアール・ヌーヴォー様式を経て大画家へと上り詰めていく過程を辿ることができる作品を紹介。ミュシャの画業の源泉ともいえる曲線と花々で描く耽美な女性像をはじめ、創作活動のターニングポイントとなった1900年パリ万博のボスニア・ヘルツェゴビナ館の内装、他民族の支配による苦難と解放を壮大にまとめた「スラヴ叙事詩」などを大画面で堪能することができる。

戯曲『ジスモンダ』のポスターをアレンジ

ミュシャの様式の基盤が確立するきっかけ、大女優のサラ・ベルナールが演じた戯曲『ジスモンダ』のポスターも登場。ポスターの中の人物像を実在する俳優に置き換えた3Dアニメーションを展開する。スクリーンの中でポスターの主人公を演じる俳優たちに手が届きそうな、リアルな映像に仕上がっている。

ミュシャに影響された現代作品も

アール・ヌーヴォーが再評価され始めると、蛍光色や原色が際立つサイケデリック・アートや1970年代以降の日本の少女漫画などの中にミュシャを思わせる画風の表現が登場した。展覧会の終盤では、漫画家の波津彬子や、画家・キャラクターデザイナーの天野喜孝らによる現代の作品を、ミュシャの作品と並べながら映像で見つめ直していく。

【詳細】
展覧会「グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ」
会期:2024年12月3日(火)〜2025年1月19日(日)
※休館日未定
場所:ヒカリエホール
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 9階
時間:11:00〜20:00(最終入場 19:30)

〈チケット情報〉
発売時期:2024年10月
料金:
・前売券(平日) 一般 2,700円
・当日券(平日) 一般 2,900円/大学生・高校生 2,000円/中学生・小学生 1,200円
・当日券(土・日・祝日) 一般 3,300円/大学生・高校生 2,400円/中学生・小学生 1,500円

※前売券の販売は、一般(平日)のみ。
※未就学児は入場無料、保護者の同伴が必要。
※会期中全ての日程でオンラインの事前予約が可能。

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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