『少年と犬』高橋文哉&西野七瀬で直木賞受賞作を映画化、震災で“飼い主を亡くした犬”を描く感動の物語

映画『少年と犬』が2025年春に公開。高橋文哉と西野七瀬がW主演を務める。

震災で飼い主を亡くした犬・多聞を描いた感動の物語

映画『少年と犬』は、第163回直木賞を受賞した、馳星周による同名小説が原作。「少年と犬」は、震災で飼い主を亡くした1匹の犬・多聞(たもん)と様々な背景を抱えた人々の触れ合いを描いており、6つのエピソードで構成された短編連作小説となっている。あらゆる人々の心に寄り添う感動の物語は、読者のあいだで“現代版フランダースの犬”と称されるなど大きな話題を呼んだ。

高橋文哉と西野七瀬のW主演

そんな「少年と犬」が、高橋文哉と西野七瀬のW主演で実写映画化。主演映画『交換ウソ日記』で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したほか、『からかい上手の高木さん』や『ブルーピリオド』など、実力派俳優として活躍を広げる高橋文哉は、多聞と共に旅をする青年・中垣和正を演じる。

一方、『恋は光』や『シン・仮面ライダー』、『帰ってきた あぶない刑事』など、話題作への出演が相次ぐ西野七瀬は、多聞に命を救われる女性・須貝美羽に扮する。

映画『少年と犬』登場人物紹介

中垣和正(なかがき かずまさ)…高橋文哉
東日本大震災後の貧困に苦しむ生活の中、家族ために被災地で窃盗団のドライバーに手を染める。犬の多聞に出会い、共に生きるなかで、多聞が<南の方角>を見つめ続けていることに気づく。

須貝美羽(すがい みわ)…西野七瀬
とある秘密を抱えながら、デートクラブで働く。多聞のことを“レオ”と呼んでいる。多聞と出会ったことで、本当の自分を取り戻してゆくのだが……。

監督・瀬々敬久など『ラーゲリより愛を込めて』のチームが集結

映画『少年と犬』で監督を務めるのは、瀬々敬久。『ラーゲリより愛を込めて』や『護られなかった者たちへ』、『糸』など、社会派ドラマから繊細な恋愛物語まで、幅広いジャンルを手掛けてきた。

また、企画・プロデュースの平野隆や、脚本の林民夫など、『ラーゲリより愛を込めて』のチームが再集結。原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加え、映画『少年と犬』を描き出す。

映画『少年と犬』あらすじ

震災から半年後の宮城県仙台。職を失った青年・和正は、同じく震災で飼い主を亡くした1匹の犬・多聞と出会う。聡明な多聞は、和正とその家族に瞬く間に懐き、一家にとって無くてはならない存在となるが、多聞は常に<南の方角>を気にしていた。そんな中、家族を助けるため、窃盗団のドライバーに手を染めてしまった和正は、やがて事件に巻き込まれ、その混乱の最中に多聞は姿を消してしまう。

時は流れ、多聞は滋賀で悲しい秘密を抱えた女性・美羽のもとで過ごしていた。多聞と過ごすことで、徐々に平和な日常を取り戻してく美羽の前に、多聞の後を追ってきた和正が現れる。こうして2人と1匹の新たな生活が始まるが、痩せ細った身体で傷ついた人々に寄り添いながらも、たった一匹で<南の方角>に向かって歩いていく多聞には、ある1人の少年と誓った約束があった……。

【作品詳細】
映画『少年と犬』
公開時期:2025年春
監督:瀬々敬久
脚本:林民夫
出演:高橋文哉、西野七瀬
原作: 馳星周「少年と犬」(文春文庫)

【写真付きで読む】『少年と犬』高橋文哉&西野七瀬で直木賞受賞作を映画化、震災で“飼い主を亡くした犬”を描く感動の物語
外部サイト辻村深月原作『傲慢と善良』藤ヶ谷太輔×奈緒のW主演で実写映画化、婚約者の失踪から始まる恋愛ミステリー映画『箱男』安部公房の同名小説を実写化、主演・永瀬正敏が“ダンボールを被った箱男”に映画『八犬伝』主演・役所広司、28年かけて物語を完成させた滝沢馬琴の実話と八犬士の戦いがシンクロ

Write A Comment