「最初はいいお客様だったのに、、、」バーテンダーが限界を感じた【迷惑な常連客】

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どんなお店でも、他の人に迷惑をかけたり店員を困らせるお客さんっているものですよね。ましてやアルコールを扱うお店は、その分トラブルも多くなりがちです。今回は以前バーテンダーとして働いていた友人から、困ったお客さんのエピソードを聞きました。

常連のお客さん

数年前、私が都内の小さなバーで店長の補佐としてバーテンダーをしていた頃のことです。

週に1度くらいの頻度で定期的にお店に通ってくれるBさんという中年男性がいました。次第に私たちとも打ち解け、いつしか常連とも言えるお客様になったBさんは、お酒とお店を愛してくれているように見え、私も嬉しかったものです。

席を勝手に指定するように

しかし、Bさんは次第に態度が大きくなり、厚かましい要求をするようになってきました。

そのバーはカウンターだけの小さなお店なので、お客様が来店されると年齢や人数、喫煙するかどうかなどを総合的に考えて店長が座る席を指定するのですが、Bさんは店長が「こちらのお席にどうぞ」と指定しても「いやいや、俺の席はここだからさ」と勝手に自分の好きな席に陣取るようになってしまったのです。

どんどん厚かましくなっていって?

さらに、初めて来店したお客様に常連風を吹かせて上から目線で接するように……。
ビールを頼む人がいると、「この店でビールを頼むなんて、分かってないなぁ! まず1杯目は……」とうるさく口出ししたりして、相手を困らせます。

挙句の果てにBさんは、時々訪れる若い女性客に目をつけ、「このお酒をあの子に」と古臭いことをしようとしたり、店長や私に「協力してよ~」と頼み込んだりするようにもなりました。

もちろん丁重にお断りするのですが、お酒が入って大胆になっているのか、時には「ほんと使えねぇな。連絡先を聞いてくれるだけでいいからさぁ」と乱暴な口調になることも増えました。

さすがに見過ごせない!

やがて、あまりに執拗なBさんのアプローチに相手の女性が危機感を感じ、店長に相談。
いくら常連客でも、他のお客様に迷惑をかけるのは言語道断ですし、店長としてはお客様を危険にさらすわけにはいきません。何度注意しても聞いてもらえなかったため、結局Bさんは店長に出入り禁止を言い渡されることになりました。

せっかくいい関係を築けていると思ったのに、こんなことになってしまい私たちも残念でしたが、お店もボランティアでやっているわけではありません。たとえお酒が入ってもモラルは忘れずにいたいですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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