外はパリッと中はもっちり!

パウンド型があれば作れる! 『パンどろぼう』のおいしい「しょくパン」レシピ/パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ(1)

イラストレーター・絵本作家の柴田ケイコさんが手掛ける、シリーズ累計320万部突破した大人気絵本「パンどろぼう」。世界中のおいしいパンを探しもとめるパンどろぼうが、お目当てのパンを担いで逃げていく…!? そのシュールな面白さは、子どもだけでなく大人の心もつかみ、巷で話題となっています。

さらに、絵本に登場するパンを再現したレシピ本『パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ』は、料理レシピ本大賞2023 in Japan 第10回 【こどもの本賞】を受賞! 「親子で作ると楽しい」「大好きな絵本の本物のパンに子どもが大喜び!」と好評の声が多数寄せられています。今回はそんな『パンどろぼう』のパンを再現するレシピをご紹介します!

※本記事は料理/吉永麻衣子、原作/柴田ケイコの書籍『パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ』から一部抜粋・編集しました。

■あこがれのパンが作れる!

ハード系生地の作り方

きめが粗くて歯切れのよいハード系のパンを作る場合は、生地はあまりこねなくてOK。塩麴を使ったうまみたっぷりの生地で、本格フランスパンからベーコンエピ、フォカッチャまで作れます。油脂を使わないのでベタつきますが、成形時は打ち粉をしっかりふれば大丈夫!

■材料(生地約340g分)

ハード系生地の材料

A

・強力粉…200g

・塩…2g

B

・水…125g

・液体塩麴…15g

・インスタントドライイースト…2g

液体塩麴はハナマルキの「液体塩こうじ」(塩分濃度12%)を使用。

塩分濃度の異なるものや液体でないものを使う場合は、塩分や水分の量を調節して。

■作り方

仕込み水と粉類をそれぞれ混ぜる

1 仕込み水と粉類をそれぞれ混ぜる

小さいボウルにBの水を入れ、イーストを全体にふり入れ、沈むまで1〜2分おく。その間に、大きいボウルにAを入れ、ゴムベラで混ぜる。

生地をゴムベラで混ぜる

2 生地をゴムベラで混ぜる

イーストが沈んだら軽く混ぜて溶かし、塩麴を加えて混ぜ、大さじ1ほど残して大きいボウルの粉類に加える。粉っぽさがなくなるまでゴムベラで混ぜる。

◆CHECK!

塩麴はイーストが溶けてから加えましょう。

角度を変えながらグーパンチする

3 角度を変えながらグーパンチする

生地を半分に折り、グーパンチしてこねたら、ボウルを少しずつ回して角度を変え、これを繰り返す(生地がかたければ、2で残しておいた仕込み水を加える)。生地がひとかたまりになったらこね上がり。

◆CHECK!

ハード系生地はあまりこねないほうが、きめが粗くて歯切れのよいパンに仕上がります。

生地を2等分にして丸める

4 生地を2等分にして丸める

打ち粉(強力粉/分量外)をふった台の上に取り出し、カードで2等分にする(フランスパンの場合)。外側の生地を底に集めるようにして表面をピンと張らせ、丸める。

◆CHECK!

フランスパン以外のパンは2等分にせず、1つに丸めてOK。

冷蔵庫で8時間発酵させる

5 冷蔵庫で8時間発酵させる

保存容器(フランスパンなら容量380mlくらいのもの×2個、それ以外のパンなら容量800mlくらいのもの)とフタの内側に薄くサラダ油(分量外)をぬり、生地を入れてフタをする。冷蔵庫に入れて8時間ほどおき、1.5〜2倍にふくらむまで発酵させる。

◆CHECK!

8時間後、すぐに使わない場合はいったん丸め直してふくらんだガスを抜き、再び冷蔵庫で保存して!

これがハード系生地

■これがハード系生地

フランスパンなら2本分、ベーコンエピなら3本分、フォカッチャなら1個分が作れます。

冷蔵庫で3日保存できる!(1日1回、丸め直すこと。)

■フランスパン

外はパリッと中はもっちり!

外はパリッと中はもっちり!

小麦本来のうまみや風味が味わえる

■絵本の何ページに出てくるパン?

登場:パンどろぼうとなぞのフランスパン P.1

■材料(2本分)

ハード系生地

●パン生地

ハード系生地…全量

用意しておくもの…パウンド型(支えに使うので保存容器などでも)、クープナイフ(なければ刃の薄いナイフやカミソリ)、キリフキ

■作り方

容器を逆さにして、生地の裏面が上になるように取り出す

1 台とパン生地に打ち粉(強力粉/分量外)をたっぷりふり、手にも打ち粉をつける。容器を逆さにして、生地の裏面が上になるように取り出す。

手前の生地1/3を折り、指でしっかり押さえる

2 手前の生地1/3を折り、指でしっかり押さえる。

向こう側の生地1/3を折り返し、指でしっかり押さえる

3 向こう側の生地1/3を折り返し、指でしっかり押さえる。

もう一度、向こう側の生地を手前まで折り、指でしっかり押さえる

4 もう一度、向こう側の生地を手前まで折り、指でしっかり押さえる。

さらに合わせ目を手のひらの付け根でしっかり押さえたら、合わせ目を上にして、指でつまんでとじる

5 さらに合わせ目を手のひらの付け根でしっかり押さえたら、合わせ目を上にして、指でつまんでとじる(両先端はとじない)。残りの生地も同様に成形する。

生地をとじ目を下にしてのせ、クッキングシートの向こう側と手前を折って立ち上げる

6 クッキングシートに打ち粉(強力粉/分量外)をふり、生地をとじ目を下にしてのせたら、シートの向こう側と手前を折って立ち上げる。残りの生地も同様にしてシートにのせる。

生地が1.5倍の大きさにふくらむまで発酵させる

7 クッキングシートごと天板に並べ、形がくずれないようにパウンド型などで支える。乾燥しないようポリ袋をかぶせ、生地が1.5倍の大きさにふくらむまで発酵させたら(オーブンの発酵機能を使った場合、40℃で約30分)、パウンド型を外す。

生地の表面にクープナイフで切り込みを3本入れておく

8 天板だけオーブンに入れ、200℃に予熱する。その間に、生地の表面にクープナイフで切り込みを3本入れておく。予熱が完了したら生地をオーブンに入れ、キリフキで水をたっぷり吹きかけ、18分焼く。ケーキクーラーにのせて冷ます。

著・料理=吉永麻衣子、原作=柴田ケイコ/『パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ』

Write A Comment