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高齢の両親のふたり暮らし。「大丈夫、心配しないで」というけれど!?/健康以下、介護未満 親のトリセツ(1)

いつかはやって来る両親の老い。いざという時にあわてないために、どんな準備をしておけばよいのでしょうか?

月間800万アクセスの人気ブロガー・カータンさんは姉妹でご両親の介護を経験、その奮闘を描いたエピソードは多くの反響を呼んでいます。

充実した老後を送っている両親を見て、「まだまだ元気!」と思っていたら、視力を失った父はイラ立ちと混乱でパニック。やがて、父の日常生活を支えている母の様子にも異変が…。

今回は、体に不自由は出てきたものの、まだ介護が必要というレベルではない…そんな「健康以下、介護未満」だった時期のご両親とのエピソードを紹介します。高齢な親との付き合い方、今のうちに考えてみませんか?

※本記事はカータン著の書籍『健康以下、介護未満 親のトリセツ』から一部抜粋・編集しました。

いつしか実家にはモノがどんどん溜まり、探していた物が見つからないことも。そんな両親の暮らしぶりを心配したカータン姉妹は実家の断捨離を決意。1日目は、すんなりと父親の部屋を片づけることができましたが…。

気が重いけどやるしかないよ

明日が怖い

子の心親知らずだわ

一晩経って母の心境に変化が?

あっそれは取っておいて

ママにいちいち確認してたらなにも捨てられないよ

これ…もういいよね?

いやだ〜 つい捨てられなくって

もううんざり ここには二度と来ないで!!

そ…それは!!

地雷を踏んでしまった

もう放っておいてちょうだいよ

あー腹立って寝れないわ

母はせっせとフルーツを絞っていた

なんか…可哀相なことしちゃったかも

ママもきっと傷ついたんだと思う

私エライよ!!

実家の断捨離をして気付いた

「長女と次女が使ったベビーベッドと自転車を粗大ゴミに出した時、トラックの荷台に、ベッドと自転車が無造作に積まれていく様子を見て、私もちょっと買った当時のこと思い出して、しんみりしてしまったんですよね。私はまだ若いけど? でも、母くらいの年齢になると、そんな思いがますます大きくなるのかなとか…」と語っているカータンさん。

確かに思い出の詰まったものを捨てるのは勇気や気持ちの整理が必要なことも…。いきなり大掛かりな断捨離を提案するとトラブルになる可能性もありますよね。本当に必要なものについて親と普段から話し合っておく必要があるのかもしれません。

著=カータン/『健康以下、介護未満 親のトリセツ』

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