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病気ひとつしないお子さんもいれば、体が弱く病院通いに多くの日を費やしているお子さんを育てているお母さんもいるのではないでしょうか。
筆者は後者でした。これは筆者が体験した病弱な息子の育児のお話です。
健康優良児
我が家の第一子である息子は元気な赤ちゃんでした。
ミルクも良く飲み離乳食も好き嫌いなく良く食べ、乳児健診では「食べすぎ注意」と言われるほどでした。
近所に住む息子と同じ年頃の子ども達が風邪やインフルエンザに感染しても、ひとり感染することのない元気そのものの息子。
いつも元気にニコニコしている息子から、私も元気をもらっていました。
この後息子の身に起こることなど全く想像もしていませんでした。
喘息になる
息子が3歳になった時、当時住んでいた緑の多い郊外の街から大きな環状道路沿いの街に引っ越ししました。
その時から息子は喘息になってしまったのです。
環境の変化によるものなのか、引っ越して来るまではまるまるとしていた息子だったのに食が細くなり、手足が枝のように細くなってしまった姿に心が痛みました。
無事に成長できるか不安な日々
病気知らずだった息子は喘息の発症をきっかけに、どんどん体が弱くなっていきました。
幼稚園は月の半分以上は欠席し、喘息の症状が治まるのを待つ毎日。
夜に大きな喘息の発作に見舞われることもあり、夜間救急外来を受診することが頻繁にありました。
私はガリガリにやせ細った体で点滴を打つ息子の姿を見て思わず医師に
「この子はこんなに弱くて無事に大人になれますか?」
と聞いたことがあったくらいです。
その時の医師が私にこう言ってくれました。
「子どもは1つ1つ病気を乗り越えて強くなっていくんですよ」
成長とともに強くなる
その後も何度も喘息の発作に悩まされましたが、あの時の医師の言葉に励まされ乗り越えていきました。
小学校に入学し学年が進むごとに息子の体は強くなり、中学校・高校ではサッカー部に入り部活動に専念できるほど健康になりました。
幼いころ体が弱くても、成長とともに体力がつき丈夫になっていくお子さんも大勢います。
息子のようなパターンもあるので、今病気がちのお子さんを育てているお母さんも、希望を持って子育てをして欲しいと思います。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。