小さい頃から見えていたんです
「君は誰?僕の知り合い?」事故に遭った婚約者の意識が戻って喜んでいたら/婚約者が記憶喪失になりまして(1)
どこにでもいる主婦が、「天使の声が聞けるカウンセラー」として祭り上げられたら。
32歳のミカは、パートで働きながら趣味の手芸サークルに通っていました。夫の転勤で孤独を感じていた彼女はある日、手芸仲間に「そういえば、小さい頃天使のようなものが見えていたんです」と幼少期の不思議な経験を話したところ、スピリチュアルの会合に呼ばれることになります。
それをきっかけに人々の悩み相談に乗っていくうち、「天使の声が聞けるカウンセラー」として話題になってしまいました。
人々にもてはやされる快感と簡単に得られる報酬に味を占めたミカ。次第に高額なカウンセリング代を設定するようになり、SNSでのセレブ自慢のために高級ブランドを買い漁るようになって…?
「天使さま」と崇められ、カウンセリングで大金を稼いでいくうちに、人生が少しずつ破滅に向かっていく女性の姿を描くエピソードをお送りします。
お声が聞こえてきました…
一体いつから?
こんな生活を私が送るだなんて
手芸していると落ち着く
何かあったんですか?
今は彼女を元気づけたい
じゃあ彼女の本心は…
自分を卑下しちゃダメですよ
漫画=稲美杉、原作=小咲もも/『スピリチュアル教祖になった主婦 〜天使さまと呼ばないで〜』