坂本龍一の作品展示が銀座ソニーパークで、“電磁波を可視化・可聴化”真鍋大度とのコラボ作品など

坂本龍一の作品を紹介するイベント「サカモトコモン ギンザ(sakamotocommon GINZA)」が、東京の銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)にて、2024年12月16日(月)から25日(水)まで開催される。

坂本龍一が遺したものを共有する

「サカモトコモン ギンザ」は、2023年にこの世を去った音楽家・坂本龍一が遺したものを共有化し、文化の発展に寄与することを試みる「サカモトコモン」によるイベントだ。坂本がライゾマティクス(Rhizomatiks)の真鍋大度とともに手がけた作品を展示するほか、坂本の生前最後のアルバム『12』の立体音響バージョンなどを展開する。

“電磁波を可視化”真鍋大度とのコラボ作品

坂本と真鍋のコラボレーションによる《Sensing Streams 2024 – invisible inaudible》は、人間が通常は知覚することのできない電磁波を検出し、可視化・可聴化する作品である。これまで、ソウルやアムステルダム、香港、北京など、世界各地で展示されてきた同作を、銀座ソニーパークの地下空間で展開し、銀座を行き交う電磁波を顕在化してゆく。

フィールドレコーディングや『12』を立体音響で展開

坂本は生前、マイクとレコーダーを持ち歩き、自分の気になった音を収録していた。これらの音源は、作品に使われることはあったものの、多くは公開されず今に至っている。会場では、坂本が採集していた雨の音や風の音など、7つのフィールドレコーディング素材を立体音響として構成するとともに、坂本のアルバム『12』を立体音響バージョンで展開する。

「Merry Christmas Mr.Lawrence」などの自動演奏も

坂本は1999年、初のオペラ《LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999》を手がけている。会場では、このオペラのためにデザインされたピアノ「Opera Piano」を設置し、坂本が残した演奏データによる自動演奏を実施。演奏曲は、「Merry Christmas Mr.Lawrence」、「Aqua」、「energy flow」、「put your hands up」、「鉄道員」を予定している。

開催概要

サカモトコモン ギンザ
会期:2024年12月16日(月)〜25日(水)
会場:銀座ソニーパーク
住所:東京都中央区銀座5-3-1
開場時間(予定):11:00〜19:00
※12月22日(日)は、「東北ユースオーケストラ in Ginza Sony Park」実施のため、4階「Opera Piano」は15:30までの入場
※12月23日(月)は、「sakamotocommon構想会議」実施のため、地下2階の《Sensing Streams 2024 – invisible inaudible (GINZA version)》は16:00までの入場
※入場には、サカモトコモンのクラウドファンディングへの参加(3,000円〜)が必要。詳細については下記ページを参照:https://ubgoe.com/projects/798

【写真付きで読む】坂本龍一の作品展示が銀座ソニーパークで、“電磁波を可視化・可聴化”真鍋大度とのコラボ作品など
外部サイト坂本龍一の個展が東京都現代美術館で – “音と時間”がテーマ、サウンド・インスタレーションを展開企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」兵庫県立美術館で、束芋や森山未來ら現代作家が参加企画展「石岡瑛子 I デザイン」島根県立石見美術館で – 資生堂やパルコの広告など、代表作約500点

Write A Comment