鬱陶しい
「昔の価値観を押し付けてくる」態度がキツすぎるお客さんを目にした人々の意見は/わたしの親が老害なんて(1)
噛み合わない会話、周囲からの哀れみの目。
他人への迷惑をかける両親を前に、私はいったいどうしたらいいの?
娘も巣立っていき、パートで働きながら定年退職間近の夫と二人で暮らしている栄子は、近くに住む80代の父と母の行動・言動に頭を悩ませていました。
家庭内だけではなく、他人にも迷惑をかける両親を「自分がなんとかしないと」と思いながら過ごす毎日。「老害」という言葉が頭をちらつき、両親への鬱陶しさを感じ距離を置きたいと感じるようになりつつも、「こんなことを自分の親に思うなんて」という罪悪感と、長女であるという責任感が彼女を縛っていました。
そんな一人の女性の苦悩と、割り切れない人生の葛藤を描いたセミフィクションをお送りします。
※本記事は西野みや子著の書籍『わたしの親が老害なんて』から一部抜粋・編集しました。
登場人物
■煩わしい
娘が小さいときは
近くに両親がいるのが心強かった
私なりに子育てについて考えを持つようになった
口出ししてくるようになった
全然聞き入れてくれない
著=西野みや子/『わたしの親が老害なんて』