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いくら家族といえど「もういい加減にして!」「ついていけない……」と思うときってありますよね。今回は私の友人A子から聞いた、寝たきりになり介護が必要になった義父にとんでもないことを言われた話を紹介します。
義父とはうまくいっていなかった
A子は結婚当初から義父のS夫とは考え方の違いもあり、仲があまりよくありませんでした。義母は随分前に他界しています。そんな義父も80歳を過ぎたあたりに大腿骨を骨折してから体力的にも精神的にも参ってしまったようで、寝たきりになってしまいました。
義父との同居生活
そこからA子と夫と義父の同居生活がスタート。A子は「同居だけは絶対に勘弁……!」とずっと思っていたものの、今回ばかりは仕方がありませんでした。義父を施設に入れる金銭的余裕がなかったためです。
A子の夫は自営業で基本的にはいつも家で仕事をしているので、動けない義父の代わりに欲しいものがあれば買いに行ったり雑用係をしていました。ヘルパーさんのサポート等も受けながらなんとか過ごしていたものの、夫にはどうしても苦手なことがありました。
オムツ交換ができない夫……
それは自分の父親のオムツ交換。最初は慣れないながらも今まで育ててもらった恩もあり、父親のお世話を頑張っていた夫。しかし、しばらくしてから「オムツ交換だけはやっぱりどうしてもできない……」と思い詰めた表情でA子に伝えてきたのです。
夫の方が精神的に参ってしまいそうだったので、A子は本当はやりたくはなかったのですが、「もう自分がやるしかない」と腹をくくりました。さもないと「夫が倒れてしまう」と心配になったためです。
義父の衝撃発言
しかし、A子がはじめてヘルパーさんと一緒に義父のオムツを交換していたとき、義父がとんでもないことを言いだしたのです。義父は「本当はこういうことは嫁の仕事なんだ」と、あたかも最初からA子がやるべきだと言わんばかり……。
ヘルパーさんが必死になってフォローしてくれたものの、あまりの衝撃発言にはらわたが煮えくり返ったA子。あまりにもムカついたため夫から説教してもらいました。その後義父からは感謝されることはありませんでしたが、文句を言われることもありませんでした。
いくら義父でも「あなた、何様?」と言い返したくなりますね。義父から時代錯誤も甚だしいことを言われた後も、精神的に参っている夫のために、義父のオムツ交換だけはA子が続けたそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。