「我々が見たいのは純粋なイチャラブだ!」思春期の恋愛模様を見たいだけのデスゲームが描かれる創作漫画シリーズ

【漫画】本編を読む

生死を賭けた状況とは無縁のはずの人々が突如集められ、自らの命を張ってゲームを強制させられるシチュエーションで描かれるジャンル「デスゲーム」。主催者が、極限状況での人間の醜さを楽しみたいというのもお決まりだが、もし見たいものが「純粋なイチャラブ」だったら――!?

赤信号わたる(@GoAkashin)さんは、「ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊」(ヴァルキリーコミックス)や、SNS上で発表した作品が書籍化された「全てを筋肉で解決する童話」(双葉社)などで人気を博す漫画家。SNS上で精力的に個人制作作品も発表しており、「デスピュア 〜デスゲームかと思ったらピュアだったよの略〜」シリーズがスタートし、X上で5万件を超える「いいね」を集まるなど反響を呼んでいる。

■キャラクターの深堀りで進化する「デスピュア」制作秘話

「デスピュア 〜デスゲームかと思ったらピュアだったよの略〜」第1話(01)

「デスピュア 〜デスゲームかと思ったらピュアだったよの略〜」第1話(02)

「デスピュア 〜デスゲームかと思ったらピュアだったよの略〜」第1話(03)

「デスピュア」は、恋愛とデスゲームという異色の要素を組み合わせた新感覚ラブコメディだ。仮面をつけた主催者が「若者のウブな恋愛」を見たいがためだけに開催したデスゲーム。選ばれた参加者たちは全員がほかの参加者の誰かに恋をしているという状況だ。極限の緊張感のはずが、ゲーム内容は「氷鬼」など子どもじみたものばかりだが、ある意味死より重い恋を賭けたゲーム。読者から笑いや共感の声が相次いでいる同作の生まれた経緯などについて作者に話を聞いた。

作者の赤信号わたるさんは、この作品の誕生について「得意なギャグとラブコメを上手く掛け合わせようと考えていたら、なぜかデスゲーム要素が加わった、不思議です」と話す。

描き始めるとデスゲームの主催者キャラが活き活きと動き出し、物語が自然に広がったという。「漫画の内容を考える自分と主催者のわくわく感がリンクして無意識に感情移入してしまったのかも」と笑う赤信号わたるさん。これまでの短編作品とは異なりSNS漫画の特性を意識しながら「インパクトを保持しつつ、回を進めるたびにキャラクターを掘り下げることで、おもしろさが持続できる設定を作る」という試みがあったことも明かしてくれた。

本作は第1話から大きな反響を得ているおり、赤信号わたるさんは「予想を裏切りながらも期待は裏切らない作品にしたい」と抱負を語る。

取材協力:赤信号わたる(@GoAkashin)

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