「同人誌を書いてイキってる」と宮中で総スカン。アホになりきる作戦を実行してみたら
同人誌が認められてスカウト!? 34歳シングルマザーに訪れたまさかの転機/神作家・紫式部のありえない日々(1)
34歳の香子(のちの紫式部)は陰キャで世渡り下手。結婚して2年で大好きだった夫が他界し、一人娘を育てながら悲しさを紛らわすために同人活動に打ち込む日々を過ごしていました。界隈では「神作家」として名前が知られ始めたある日、香子は彰子さま(帝のお妃さま)の家庭教師を任されることに! しかし、慣れない宮中ではささいなことが命取りに…。香子の挨拶の仕方が気にくわず、宮仕えの女性陣から総スカンをくらってしまいます。
慣れない人間関係に翻弄されながらも、香子の持ち前の想像力で乗り越えていく平安コメディ『神作家・紫式部のありえない日々』を10回連載でお送りします。今回は第3回です。
※本記事はD・キッサン著の書籍『神作家・紫式部のありえない日々』から一部抜粋・編集しました。
本当にこのままでいいのですか?
宮仕え、もっかい考えてみたら?
今度は絶対うまくいくよ!
ママ、もう一回行ってみる
いじわるな人も優しい人もいる
働くってことをどっかでナメてたんだね
思ってたよりふてぶてしいお方ねぇ
アホになりきること!
私たちカン違いしてたみたい
著=D・キッサン/『神作家・紫式部のありえない日々』