私「お父さん、ありがとう」【反抗期の息子】との関係に悩む中 → 救ってくれた『実父の言葉』

(全2枚)

ワンオペで一人息子を育ててきた筆者の友人。
高校生になり、反抗期を迎えた息子さんとの関わり方にとても悩んでいました。
そんな時、友人の心を救ってくれたのは久しぶりに会った実の父親でした。

反抗期の息子に「もう限界……」

高校生の息子がいるのですが、現在反抗期真っ只中で手がつけられません。
旦那は育児に全く関心がなく、私一人で息子を支えている状態なのですが、正直手に負えないと感じることが多くなっていたのです。

先日も学校での生活態度を先生から注意され、息子に何度話しても「うるせぇ」と話し合いにもなりません。
しかし、たった一人の息子を見捨てたり、見放したり出来るわけもなく、でもどうしたらいいのか解決策も見つけられず途方に暮れ、気がつくと涙が溢れるようになっていました。

そんなとき、遠方に住む私の父が用事があり数年ぶりに我が家に泊まりに来ることになりました。

小さい頃はおじいちゃん子だった息子。
久しぶりに会った祖父に最初は照れくさそうでしたが、久しぶりに笑顔で話している姿を見て私まで嬉しくなりました。

父と息子の会話

私が父の寝床を用意し、リビングの方に戻ってくると何やら二人で話しているのが聞こえました。
「お前はお母さんの子供でしあわせだな、よかったなぁ。」
という父の一言に、息子が少し笑って「うん、そうだね。」と返事をする声が聞こえてきたのです。

不意に聞こえてきた、たったこれだけの会話に涙が溢れて止まりませんでした。
今までの色々なことが報われたような、曇った心が晴れたようなそんな感情でした。

父はたった一泊で帰って行きましたが、私にとってこの日は忘れられない一日となりました。
父のおかげで、これまでと変わらず、息子に向き合い支えていく決心がつきました。

【体験者:40代・パート女性、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。

Write A Comment