映画『エミリア・ペレス』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたカルラ・ソフィア・ガスコンが大炎上している。原因は過去のツイートなのだが、同作で共演したセレーナ・ゴメスも標的になっていたことが明らかになった。
炎上の発端は人種差別発言。カルラが過去にスペイン語でイスラム教徒やアフリカ系の人たちに対する差別発言を大量に投稿していたことが、あるジャーナリストの調査によって発覚した。たとえば2021年にはアカデミー賞授賞式についてツイート。「オスカーは、ますます独立系映画や抗議映画のためのセレモニーになっている。アフリカ系韓国人の祭りを見ているのか、BLM運動のデモを見ているのか、それとも8ミリフィルムを見ているのかわからなかった。それはさておき醜い、醜いガラだ」。ちなみにこの年、作品賞を受賞したのはクロエ・ジャオの『ノマドランド』。監督賞もジャオが、助演男優賞は『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』のダニエル・カルーヤ、助演女優賞を『ミナリ』のユン・ヨジュンが受賞。多様性への意識の高まりが結果に表れた年だった。
当然これらの発言は大炎上。カルラは現在大批判を浴びているが、2022年10月にはセレーナについてもツイートしていた。このときセレーナは長年不仲説が報じられていたヘイリー・ビーバーとアカデミー映画博物館のガラで対面、2ショットを披露しニュースを賑わせていた。カルラはどうやらヘイリー派だったよう。セレーナについて「彼女はチャンスがあれば哀れなビッチを演じて、元カレと彼の妻を悩ませるのをやめない卑劣な金持ちだよ」。もちろん元カレとはジャスティン・ビーバーのことである。
カルラは人種差別もセレーナに対する中傷も削除、Xのアカウントを無効化している。セレーナは自分に向けられたこのツイートについて、まだ何もコメントしていない。
ちなみにセレーナと同じく、同作でカルラと共演しているゾーイ・サルダナは最近出席したあるイベントでカルラの人種差別ツイートについて質問された。ゾーイは「この数日に明らかになったことをまだ理解しようとしているところ」とコメント。カルラの発言に戸惑っていることを示唆しつつも「とても悲しい。私はそういう発言を支持しないし、どんな人たちに対するものであってもネガティブな表現は容認しない」ときっぱり答えていた。来月開催されるアカデミー賞授賞式で『エミリア・ペレス』は最多となる10のノミネートを獲得している。セレーナは惜しくもノミネートを逃したものの、出席すると見られている。セレーナとカルラがどんな表情で対面するのか、今から注目が集まっている。