絵画をモチーフにしたドリンクやスイーツを提供するカフェ「unimocc(ユニモック)」より、フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」をイメージしたドリンクが期間限定で販売。今回のドリンクは「フェルメール・ブルー」とも称される美しい青色をアーモンドシロップのゼリーにすることで、静かな光のきらめきを表現したキャラメル・アーモンドラテに仕上がっている。そんな「飲む名画」シリーズについて担当者に話を聞いてみた。

【画像】これまでの「飲む名画」シリーズ

フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」をイメージしたドリンクが「飲む名画」に登場

――「飲む名画」シリーズについて、販売意図や狙い、目的、ターゲットなどを教えてください。

「飲む名画」シリーズは、絵画の魅力をより身近に感じていただけるよう、作品の世界観を飲み物として表現したシリーズです。「なんとなく見たことある」程度だった絵画をドリンクとして楽しみ、スタッフからの説明やドリンクと一緒にお渡ししている「ドリンクカード」でより深く知っていただくことで、アートの敷居を下げる狙いがあります。ターゲット層は、アートが好きな方はもちろん、美術館に足を運んだことがない方やカフェ巡りを楽しむ方など、幅広い層を想定しています。気軽に芸術に触れるきっかけを提供し、「アートがある生活」の楽しさを伝えることが目的です。

――「飲む名画」シリーズのイチオシのポイントを教えてください。

一番のポイントは、アートの「世界観」を五感で味わえることです。飲み物そのものの見た目、味わいや香りが作品を象徴する要素を反映しており、「飲む」という行為を通じて作品の物語に浸れる点が魅力です。一見ただの飾りに見えるものも、実は絵画の中で重要な意味をもつものなど、見た目だけではわからないところにもこだわりが詰まっています。

――「飲む名画」シリーズというアイデアはどのようにして生まれましたか?また、その実現に向けて苦労した点などあればそれをどうクリアしたか、あわせて教えてください。

アイデアの原点は、「もっと多くの方にアートを楽しんでほしい」という思いです。私たちunimoccは、「アートが身近な文化になることが、思いやりと想像力に溢れたやさしい社会へ繋がる」と考えています。日常生活で芸術を感じられる方法を模索する中で、カフェという場所を通すことで、誰でも気軽に楽しめると考えました。そして、そこにただ絵を飾るのではなく、飲み物や食べ物そのものでもアートを体験していただきたい、という想いから「飲む名画」は生まれました。実現に向けて苦労したのは、絵画の色味や重要な要素を見た目に反映したうえで、さらに「ここでしか飲めないおいしさ」まで持っていくことです。見た目を重視すると、おいしくなくなってしまうこともあるので、毎回何度も試作を重ねます。お客様に「作品を味わっている感覚」を感じていただけるよう、視覚や味覚だけでなく、原画のレプリカと一緒にドリンクを撮影できる場所もご用意しています。

【画像】これまでの「飲む名画」シリーズ

――今回、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を飲む名画に選ばれた理由を教えてください。

理由は2点あります。1点目は、アートに造詣が深くない方にも興味を持っていただけるように著名な絵画を選ぶようにしているからです。通常メニューの中には知る人ぞ知る、という絵画も入れているのですが、限定メニューはなるべく「知ってる!」となりそうなものにしています。2点目は、お店に来られるお客様にも会話の中で「今後どんな絵画が登場したらうれしいですか?」とお伺いすることがあるのですが、そこでフェルメールはよく名前が挙がるからです。もしお店に来られる際には「この絵画やってほしい!」をスタッフに教えていただけるとうれしいです!

――なぜキャラメル・アーモンドラテという味を選ばれたのか教えてください。

絵を選ぶ際に、「味が想像できる絵か」という判断基準も設けています。甘いのか、苦いのか。クリーミーなのか、炭酸か、使われている色や絵の内容がどんな食材を連想させるか、などです。今回はさわやかな絵、というよりは、奥行きがありミステリアスな印象があったのでクリーミー系にしました。また、多感な年ごろの少女の甘いだけではない美しさ、フェルメール作品の持つ柔らかな光や温かみを連想させる味わいを意識して、ほろ苦いエスプレッソやキャラメル、まろやかなアーモンドミルクを選びました。

――読者へのメッセージをお願いします。

店内ではギャラリーとして気鋭の作家さまの作品展示も随時開催しておりますので、生の原画を眺めながら「名画を飲む」、そんな唯一無二の体験をしていただけます。アートが好きな方やちょっと変わったドリンクを飲みたい方、どんな方でもお待ちしております!そしてご来店の際にはぜひ、スタッフとのコミュニケーションもお楽しみください!展示中の作品や、ドリンクのモチーフになっている作品の解説・豆知識などもお伝えいたします。

■名画を飲む、ART Mockdrinkシリーズ

絵画のイメージや色味をリデザインし、ドリンクへと落とし込んだ「飲む名画」こと「ART Mockdrink(アートモックドリンク)」は、unimoccのデザートドリンクシリーズである。ただの飲み物ではなく、パフェのようにさまざまな要素を積み重ね、スイーツとして楽しめる満足度の高いドリンクとなっている。

今回の限定ドリンク、「真珠の耳飾りの少女」はブルーの美しさと層ごとの味わいを追求したデザートドリンク。

・アーモンドシロップを使用した透明度の高い青いゼリーで名画の幻想的なブルーを表現

・ドライストロベリーの入った寒天の赤いラインで少女の口紅をイメージ

・キャラメルの濃厚なソースとまろやかなクリーム、アーモンドミルクラテの優しい甘さと香ばしさ

・中に隠れたココアビスケットがほろ苦さと食感のアクセント

商品概要

商品名:真珠の耳飾りの少女/キャラメル・アーモンドラテ

販売期間:2025年1月29日〜3月24日(月)

価格:1800円

住所:大阪府大阪市中央区谷町6-3-25

絵を見て楽しむだけでなく味わうこともできる、まさに五感で楽しむ新感覚ドリンクはここでしか飲むことができない。ぜひ期間内に訪れて、体全体でアート体験を楽しんでほしい。

文=岸遥南

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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