現役パティシエが教える「バスクチーズケーキ」
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ホテルパティシエとして研鑽を積み、現在もカフェでスイーツを作る現役パティシエmegu’cafeが、経験をもとに考案したおうちで気軽にトライできるスイーツレシピ。
スーパーやコンビニで買える普通の材料で、特別な道具も用いず、簡単な工程で完成! プロの知るちょっとした「コツ」で、お店のような仕上がりになります。「混ぜて焼くだけ」「冷蔵庫で固めるだけ」「仕込み15分以内」など、初心者でもトライしてみたくなるレシピがいっぱいです。
※本記事はmegu’cafe著の書籍『ふつうの材料だけで作る お店みたいなスイーツレシピ』から一部抜粋・編集しました。
■バスクチーズケーキ
職場で毎日のようにバスクチーズケーキを仕込んでいる私の究極レシピ。
混ぜて焼くだけ、トロッと溶け出す仕上がりは想像以上です。
材料(直径15cmの丸型1台分)
クリームチーズ…310g
グラニュー糖…60g
きび砂糖…50g
コーンスターチ…5g
卵(L)…3個
生クリーム…180g
バニラペースト…5g(なくてもOK)
下準備
●クリームチーズは常温に戻す。
*固いとダマになるので、耳たぶぐらいまで柔らかく。固ければ電子レンジで10秒ずつ、向きを変えながら温めます
●卵は溶きほぐす。
●クッキングシートを湿らせ、クシャクシャとしわを寄せてから伸ばし、型に敷く。
*湿らせると焦げ防止に! 焼き上がるとシートの跡が付くので丁寧に敷く
●オーブンを250℃に予熱する。
◆下準備の小ワザ
クリームチーズを常温に戻す
1〜2時間では不十分。前日から常温に出し、軽く押してへこむ状態にします。それでも固ければラップに包み、電子レンジで10秒ずつ、チーズの向きを変えながら温めてみてください。
卵を溶きほぐす
卵かけご飯のように数回混ぜて終わり、では×。泡立て器やフォークなどを使って白身のコシをしっかり切るのがポイント。白身と黄身が完全に混ざり合い、サラサラした状態にします。
◆生地を作るときの小ワザ
裏ごしする
目の細かい裏ごし器に通し(写真)、生地が残っていたらゴムベラや木ベラでこすります。素材によっては時間がかかりますが、根気よく少量ずつ行って。これで仕上がりに差が出ます。
裏ごし
作り方
1.クリームチーズをゴムベラでなめらかになるまで練る。
*泡立て器やハンドミキサー、フードプロセッサーを使ってもOK!
クリームチーズをゴムベラでなめらかになるまで練る
2.グラニュー糖、きび砂糖、コーンスターチを順に加え、その都度よく練る。
3.溶いた卵を5〜6回に分けて加え、その都度よく混ぜる。
*溶き卵を少しずつ入れ、しっかりなじませることでなめらかな生地に!
溶いた卵を5〜6回に分けて加え、その都度よく混ぜる
4.生クリーム、バニラペーストを加えて混ぜる。
5.裏ごしして型に流し、生地の空気を抜く。
*気泡がない、なめらかな断面に焼き上がります
裏ごしして型に流し、生地の空気を抜く
6.250℃のオーブンで13分、その後210℃で10分焼く。
高温・短時間で焼くことで濃厚でクリーミーな仕上がりに
*予熱は必須。高温・短時間で焼くことで濃厚でクリーミーな仕上がりに。焼き上がりは真っ黒か焦茶色がバスクの特徴
7.粗熱を取り、冷蔵庫で8時間冷やす。
*焼き立てはトロトロすぎて食べられない。ここで揺らしすぎないように注意
Memo
●きび砂糖の代わりにグラニュー糖でもOKです。きび砂糖を使うと、より濃厚に!
●バニラペーストはなくてもOK。バニラオイル10滴で代用しても◎。
●フードプロセッサーに全材料を入れて混ぜれば1〜4をショートカットできます。
著者:megu’ cafe(馬場めぐみ)
製菓学校卒業後、ホテルパティシエに。退職後、現在はカフェに勤務しながら日常のお菓子レシピも考案し、SNSにレシピを投稿。カフェのようなクオリティの見た目からは想像できないほどの手軽さ、作りやすさで反響を呼ぶ。
<注意点>
●生クリームは特に記載がない限り乳脂肪分40%台のものです。
●材料は基本的にg表記しています。水、牛乳、生クリームは1g=1mlです。
●オーブンの機種により、焼き上がりの具合が異なります。焼き時間は目安ですので、お使いのオーブンによって様子を見ながら加減してください。
●電子レンジは600Wで加熱しています。
●SNSで紹介しているレシピと材料や作り方が異なる場合がありますが、どちらも間違いではありません。
著=megu’cafe/『ふつうの材料だけで作る お店みたいなスイーツレシピ』