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義両親への親孝行は、どの家庭でも大切にしたいことですよね。
しかし、それがきっかけでトラブルになることも。
今回は、遠方に住む30代主婦のA子さんが体験した、義姉のちょっと複雑なお金の話をご紹介します。
義姉とのお金のトラブル、きっかけは「親孝行」
A子は結婚5年目、2人の子どもを育てる専業主婦です。
義姉は40代の独身で、義両親の家の近くに住んでいます。
彼女は、義両親の誕生日や記念日には外食やプレゼントを用意して、その費用をA子夫婦にも定期的に割り勘で請求してきたそう。
遠方に住むA子夫婦も「親が喜ぶなら」と快く応じていましたが、その金額は年間でも10万円にも及び、正直負担に感じるように。
義姉から「お母さん、喜んでたよ」という言葉は耳にするものの、姑から直接聞く機会はありませんでした。
そんな中、ある出来事がきっかけとなり、義姉に対する信頼を大きく揺るがすことになったのです。
「これっておかしい?」疑問を抱いた瞬間
ある日、姑からA子に電話がありました。
そのタイミングで、先日義姉を経由して渡した誕生日プレゼントのマッサージ機について訪ねてみることに。
「先日のマッサージ機、喜んでいただけましたか?」
すると、姑からの答えは意外なものでした。
「娘からはもらったけれど、あなたたちからもらったかしら?」
この言葉を聞いたA子は衝撃を受けました。
義姉がA子夫婦から集めたお金で購入したプレゼントを、自分名義で渡していたことが明らかになったのです。
彼女の言葉を信じて、義両親に喜んでもらえるならと協力してきたA子は、まさかその善意が裏切られていたとは思いもよりませんでした。
義姉への反撃、そして新しい決意
事実を知ったA子は激怒し、夫に相談することに。
夫も「これは許せない」とすぐに義姉に電話。「人の好意を無下にするな!」と厳しく言いました。
義姉は申し訳無さそうに謝罪するしかありません。
その結果、今後は義姉と割り勘でプレゼントを購入するのをやめ、それぞれで義両親に贈り物をすることになりました。
姑からの言葉に救われる
後日、姑からA子に直接連絡が。
「何も知らなかったとはいえ、お礼もせずにごめんね。ありがとう」と謝罪とお礼の言葉が伝えられたのです。
この一言に、A子は救われた気持ちになったそう。
義姉に悪気はなかったのかもしれませんが、家族間での「お金のやりとり」は特にトラブルに発展しやすいものです。
だからこそ、お金のやりとりには細心の注意を払いたいですね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。