目が覚めると
幸せの真っただ中にいると思っていたのは私だけ。結婚式に現れた花束を持つ女性/腐りゆく家族(1)
6年の遠距離恋愛の後、妊娠が判明し結婚が決まった、かりん。実家のある東京を離れ夫ゆずきの地元にある社宅でスタートした新婚生活で住民による嫌がらせにあい、さらに追い打ちをかけるように夫の浮気も発覚します。
思い返せば、かつて義父は不倫をしていて、義母は家出、義兄は妻と愛人との二重生活、義姉は未婚で出産という複雑な家庭環境で育っていた夫。「ああはなりたくない」と言っていた夫ですが、かりんに対してどんな態度になっていくのでしょうか?
※本記事はきむらかずよ著の書籍『腐りゆく家族』から一部抜粋・編集しました。
■命の重さ
全身麻酔だった
意識が飛んだ
力が入らない
彼女も手術を受けてたみたいで
著=きむらかずよ/『腐りゆく家族』