カツカレーかぁ

がんばりすぎてもう動けない。心の調子を崩した僕の心を、唯一刺激したもの/おばけのおいしいひと休み(1)

仕事をがんばりすぎて、心の悲鳴を無視していた「僕」。気づいたら感情のない「おばけの姿」になっていた――。

涙が止まらず、体は動かない。そこでやっと限界を感じた「僕」は、休暇を取得。1週間、1ヶ月、半年…とゆっくりとした時間を過ごすうちに「僕」が気づいたこと。それはおいしいごはんを食べると、心がふっと軽くなるということ。

自分で作る毎日のごはんや、思い出の味、旅先の食事。おばけの姿になってしまった「僕」の心が、少しずつ回復していくまで…。

心と体がホッと温まるエピソードをお送りします。

※本記事はのもとしゅうへい著の書籍『おばけのおいしいひと休み』から一部抜粋・編集しました。

■旅先で出会うカツカレー

気がつくとスマホばかり眺めている

紙の本は目に優しい…

平日だからか空いている

湯上りは冷たい牛乳に限るね

あとこれも一つあげようね

はいお待ちどおさま

何だか人の温かい町だ

食後に少し歩こうか

著=のもと しゅうへい/『おばけのおいしいひと休み』

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