クラシックな赤リップがシグネチャールックの一つとなっている中、テイラー・スウィフトのモノクロマティックなグラミーメイクは多くのファンを驚かせた。どこに行っても、『Reputation (Taylor’s Version)』が必ずついてまわるテイラー。昨年の第66回グラミー賞では11枚目のスタジオアルバム『The Tortured Poets Department』を紹介。そして多くのスウィフティーズが第67回のイベントの舞台裏で、同様にドラマチックな受賞スピーチと“Reputation”をテーマにしたビューティルックを期待していた。残念ながら第67回の授賞式では蛇やスモーキーアイは見られず、その代わりに35歳のスーパースター、テイラーは、リップからネイルまで全身真紅で登場。緋色のヴィヴィアン・ウエストウッドのミニドレスにあしらわれた「T」のチャームは、恋人であるアメリカンフットボール選手トラビス・ケルシーへのオマージュと推測されている。
リップについては、噂の大好きなカラー(「パット・マグラス ラボ」の“リキルスト・レジェンダリー ウェア マットリップスティック Elson 4”)を避け、控えめなキャットアイライナーに合うエレクトリカルなオレンジ寄りの色を選択。ネイルはシンプルかつエレガントに保ち、トレードマークである短くスクエアな形にクラシックなクリムゾングレーズを施した。
テイラーは理由のないことはしないといわれており、彼女のミュージックビデオやレッドカーペットのルックにイースターエッグを散りばめているといわれて久しいが、ファンはこの全身レッドのルックが何を指しているのか、まだ解読できていない。一部では2012年のアルバム『Red』との関係を指摘されているが、この再録アルバムは2021年のリリースで既に成功を収めている。テイラー・スウィフトは、9回のグラミー賞を受賞しているビリー・アイリッシュと共に主要なカテゴリーでの受賞を逃したアーティストの一人であり、発表は行われなかった。次回は“Reputation”をテーマにしたセクシーなルックが見られることを楽しみにとっておきたい。
今後のアワードシーズンでは、赤を基調としたビューティルックが豊富になりそうだ。ピンタレストは、トレンド「チェリーコーディング」がビューティとファッション全体に波を起こすと予測。ランウェイからレッドカーペットまで、ラッカーレターリップやクラシックなルビーマニキュアにあふれ、大胆な真紅のアクセサリーがたっぷり見られることを期待したい。
出典:ELLE UK