母を亡くした喪失感から不登校になった少女と見守る大人たち/映画『ふれる』予告編

セリフの指定をせずに、ト書のみの脚本から俳優 とともに対話を繰り返しながら作り上げた髙田恭輔監督の最新映画『ふれる』予告編が解禁!「ふれる」ことで、母の喪失に向き合っていく、少女の成長物語。

「かつて、あらゆる物事に触れることが新鮮で、発見の連続だった幼少期。社会的な役割や地位のない、取り替えのできない自分がそこにいました。ありのままの自分であることで、周囲とうまく馴染めなかったり、誰かを傷つけることになったり、自分と自分以外の人たちとの関わり方の模索の時期でした。素直であることが時に自分自身も傷つけてしまう。そんな途方もないどうしようもなさから、みんな、いつからか人や世界と距離感を保ってうまくやり過ごすようになっていきます。自分の理解できる世界のなかで、生きていくようになります。この映画では、痛くて、生々しい、子どもの頃の世界との関係を描こうと思いました。母という自分を無条件で愛して守ってくれる者のいない世界で、少女が人々と築く関わりの原風景を見つめようとした作品です。」と語る髙田恭輔監督。

母を亡くし、喪失感から抜けだせない少女は、不登校となり自分の殻に閉じこもってしまうのだが、時間の経過と共に少しずつ彼女を取り巻く世界が変わっていき、母の死を受け止めるようになっていく。<母>という大切な存在を失った戸惑いや、言葉に出来ない悲しみを抱えながら、現実と向き合う少女。子どもの目線で丁寧に描かれた本作らしい、ガラス細工のような繊細さと、少女を見守る大人たちの優しさが感じられるビジュアルと予告編が完成した!

【STORY】
母を数年前に亡くした小学4年生の美咲は、度々奇行を起こして家族を困らせている。不登校の彼女を心配する学校の先生や周りの大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになる。そんなある日、一人の女性が家にやってくる。父と親しげなその姿に、美咲はいずれこの女性が「新しい母」になることを悟る。美咲とそれを取り巻く人々の人生が少しずつ動き出していく…。

『ふれる』は2024年9月27日公開

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