世界の端の街で、あなたと出会った。監督「ジェンダー関係なくフィーリングが合う二人を描いた」『今日の海が何色でも』特別映像が解禁!
本作は、タイ南部の海辺の町でふたりの女性が出会い、自然と惹かれあっていく様を、環境問題をテーマにしたアートを交えて、美しく映し出した必見作。第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門では「人間と人間、人間と自然をめぐるさまざまなテーマを、柔軟な姿勢で明確に提示している。人間と自然だけでなく、時間の流れ、伝統と変化、ミクロとマクロを映像で繊細につなぎ、不確かな未来への想像をかきたてる」と称賛され、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)とLG OLED New Currents賞をダブル受賞した。
タイは国民の95%が仏教徒だが、本作の舞台であるタイ南部にあるソンクラー市は、マレーシアとの国境に近く、タイでは少数派であるイスラム教徒が多い場所。
主人公シャティも、髪をヒジャブで隠すのが当たり前である保守的な家庭で育ってきた。ある日シャティは、その町で防波堤をテーマにした美術展を開くために都会からやって来た金髪のアーティスト、フォンと出会う。一見対照的だが、お互いを知れば知るほど惹かれあっていくふたり。そして、アイデンティティへの葛藤が、宗教感や環境問題など、様々な背景と隣り合わせに描かれていく…。
今回解禁する特別映像は、主人公シャティが出会ったフォンという人物の何気ない魅力がふんだんに詰まった場面を本編の中から数か所切り出したもの。
雨が降る外の景色を眺めながら窓辺で煙草を燻らし、ゆっくりと振り返りこちらを見て少しだけ微笑むフォン。肌が見えるショート丈の水色シャツにデニムパンツをあわせ、ひとりで観光し大きな口を開けて食べ歩きするフォン。夜の街中で踊ろうと誘うフォン。本作の主人公シャティはイスラム教徒の家に生まれ、今までかごの中の鳥のような抑圧された生活を送って来た。そんなシャティにとって、フォンという存在はあまりに新鮮で、自由の象徴にも見えるのだろう。フォンの魅力には男女関係なく「惚れてまうやろ」と言わずにいられないはず。
『今日の海が何色でも』は2025年1月17日公開
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