「ディア・ファミリー」は、世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマ。1970年代、小さな町工場を経営する坪井宣政(大泉洋)と妻・陽子(菅野美穂)の娘である佳美(福本莉子)は、生まれつき心臓疾患を抱えており、幼い頃に余命10年を宣告される。どこの医療機関でも治すことができないという厳しい現実を突きつけられた宣政は、娘のために自ら人工心臓を作ることを決意する。
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対象作品となった主題歌「Dear」は、作詞・作曲を担当した大森元貴が、事前に作品の資料や映像を見て得たエネルギーや生きる活力を込めて書き下ろしている。壮大でエモーショナルな楽曲は、エンディングに爽やかな余韻を残し、見る者の感動をより深めた。
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レッドカーペットにも登場した大森、若井滉斗、藤澤涼架は、手を振りながら、笑顔で闊歩。受賞時、大森は「このたびはこのような素晴らしい賞をいただけたこと、大変光栄に思っております。こうして大きい賞をいただけたことで、とても身が引き締まる思いです」と、決意を新たにする。
続けて大森は、「主題歌は、映画と歌の架け橋だと思っていて、たくさんの方々の協力のもと、丹精込めて作り上げられた映画を決して邪魔してはいけない、映画に関わった全ての方々に最大のラブレターをおくるつもりで、精一杯、真心こめて作らせていただきました」と、胸中を明かす。そして「ディア・ファミリー」を「私たちにとっても大切で、とても大好きな映画」といい、「自分の糧となる、今後の自信となる賞をいただけて、心より感謝申し上げます。自分たちが『素晴らしい』と胸を張っていえる作品を作っていきたいと思います、精進していきます」と、力強く締めくくった。
最後に「Mrs. GREEN APPLE」は、受賞した「Dear」を生パフォーマンスし、会場は大きな拍手に包まれた。
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