4月4日にリリースされるエルトン・ジョンとブランディ・カーライルのコラボレーション・アルバム『天使はどこに』(原題:Who Believes In Angels?)からの新曲第2弾「スウィング・フォー・ザ・フェンシズ」のミュージック・ビデオが本日公開された。
世界で高い評価を得ている映画監督のグザヴィエ・ドランがディレクターを務め、映画『エミリア・ペレス』などで知られる振付師のダミアン・ジャレと組んだこのMVは、官能と開放をダイナミックにそしてエモーショナルに探究している。

Elton John, Brandi Carlile – Swing For The Fences

 
グザヴィエ・ドランはこのように話している。「エルトンとブランディがこの曲について連絡してきた時の概要に、“若いクィアの子たち”のために書いた曲、とあった。私はすぐにこの孤独な若者が自分のために踊っているのを見た。音楽とダンスが常にクィア文化の中心であることは偶然ではなく、究極の表現行為であり自暴自棄であり無私である。エルトンとブランディが私に、音楽とダンスを通して自分の力とプライドを主張する若者を撮影する、という素晴らしい機会を与えてくれたことに大変感謝している。特に、権力のある人たちが、その力を弱め、取り消し、そのプライドを抑えようとしている時に」

グザヴィエ・ドランはカナダの映画監督、俳優。2009年から8本の映画の脚本と監督を務め、そのどれもがカンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭といった権威ある映画祭でプレミア上映された。セザール賞を何度も、カンヌ国際映画祭では「審査員賞」とグランプリを受賞している。映画作品だけでなく、アデルの「Hello」と「Easy on Me」のミュージック・ビデオのディレクターを務め、後者は2021年グラミー賞「最優秀ミュージック・ビデオ」にノミネートされた。

エルトン・ジョンとブランディ・カーライルはこの曲についてこのように話している。
「“スウィング・フォー・ザ・フェンシズ”は私がスタジオに持ち込んだ1曲です。私はゲイの女性、エルトンはゲイの男性、私たちにはそれぞれ家族がいて、夢が叶いました。若いゲイの子たちに、人生はより大きくエレガントで素晴らしいと伝えたくて、“行け、進め、何があろうと怯むな”と歌うアンセムを書いたらクールだろうなと思ったんです」(ブランディ・カーライル)

「“スウィング・フォー・ザ・フェンシズ”をレコーディングした時は、アルバムの方向性が明確になった瞬間だった。そこまでたどり着くのは大変だったが、私たちはこの機会に立ち上がらなければならないとわかっていたし、全員がこの大きな喜びと高揚感を感じていた。最初の困難の後、この曲が完成した時にはすべての不安は消え去った。素晴らしいサウンドだった」(エルトン・ジョン)

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