ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.21 07:41
世界的なベストセラー『ハリー・ポッター』の作家J・K・ローリング氏が映画の主人公を務めた俳優たちを狙って「映画を台無しにした」と話した。
19日(現地時間)、英紙ガーディアンなどによると、ローリング氏はこの日、Xに「あなたにとってどの俳優が映画を直ちに台無しにしたのか」という質問が書かれた掲示物に答え、「3つの推測が可能だ」と話した。
また「申し訳ないが、我慢できなかった」として涙を流しながら笑う顔文字3つを相次いでつけた。
ローリング氏が誰を指したのかはっきりとしていないが、過去のトランスジェンダー問題をめぐって対立した映画『ハリー・ポッター』シリーズの主演俳優であるダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソン、ルパート・グリントを指していると推定された。
ローリング氏は2020年、性別の概念を維持する必要があると発言してトランスジェンダーから反発を買ったことがある。また、当時、女性を「越境する人」というフレーズで表現したブランドを批判し、生物学的な性別による女性を支持することに先頭に立ってきた。
これを受け、トランスジェンダーは「第3の性に配慮する『ジェンダー』(社会的な性)の概念を無視した」と反発した。
その後、ラドクリフとワトソン、グリントはトランスジェンダーを支持する立場を相次いで出し、ローリング氏を批判した。
主人公のハリー・ポッター役を演じたラドクリフは当時、「トランスジェンダー女性は女性だ。これに反するすべての発言はトランスジェンダーのアイデンティティと尊厳性を消してしまうこと」と述べた。
ハーマイオニー・グレンジャー役を演じたワトソンも「トランスジェンダーは自分が言う通りの人々であり、絶えず疑われずに自分の人生を生きる資格がある」と話した。
ロン・ウィーズリー役を演じたグリントは声明を出し、「私はトランスコミュニティの立場を支持する。トランス女性は女性であり、トランス男性は男性だ」とし、「私たちは皆、判断を受けずに愛されながら生きていく権利がなければならない」と加勢した。
反面、ヴォルデモート役を演じたレイフ・ファインズはテレグラフインタビューで「彼に加えられた言語的虐待は気持ち悪い」としてローリング氏への支持を表わした。ベラトリックス・レストレンジ役を演じたヘレナ・ボナム=カーターも「人々の判断主義が極端に達している」と苦言を呈した。
一方、ローリング氏は昨年11月、ハリー・ポッターの主演俳優らの発言に関連して、彼らを許さないとし「苦労して勝ち取った女性の権利を弱化する運動に媚びる有名人」とラドクリフとワトソンを非難した。