韓国のソウル中央地裁が3月21日、K-POPグループ・NewJeansの「NJZ」としての活動を禁じる判断を下した。

聯合ニュースなどの韓国メディアが報じている(外部リンク)。

NewJeansは2024年4月から芸能事務所・ADORおよび親会社のHYBEと対立。2月に活動名を「NJZ」へ変更し、独自の芸能活動を開始していた。

2024年から続くNewJeansとADOR、HYBEの抗争

NewJeansを巡っては2024年4月、当時プロデューサーを務めていたミン・ヒジンさんらがADORの経営権を奪おうとしたとHYBE側が主張。

8月にはミン・ヒジンさんが解任される事態に発展した。

その後、NewJeansのメンバーは9月、HYBE側から不当な扱いを受けたなどとYouTubeでのライブ配信で暴露。

11月にはADORへ、ミン・ヒジンさんの復帰や“専属契約違反”の是正を要求する内容証明を送付し、専属契約を解約すると表明していた。

ソウル中央地裁「信頼関係が破綻したと証明されたとはいえない」

こうしたNewJeansの動きに対して、ADORは1月13日、NewJeansが承認や同意なく独自に広告契約を結ぶことを防止する「企画会社地位保全および広告契約締結など禁止仮処分」を申請(後に、芸能活動の禁止へと申し立て内容を拡大)。

今回のソウル中央地裁の判断は、このADORの仮処分申し立てを認めた形になる。

聯合ニュースによれば、ソウル中央地裁は「メンバー側の主張や提出された資料だけでは、専属契約解除の理由の発生や相互間の信頼関係が取り返しのつかないほど破綻したことが十分に証明されたとはいえない」と判断したという。

なおNewJeansは、「NJZ」として、香港で3月に開催されるイベント「ComplexCon Hong Kong」へ出演することを発表している。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。

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