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クリストファー・ノーラン監督の傑作とも名高いバットマン映画『ダークナイト』は、故ヒース・レジャー演じるヴィランのジョーカーの存在感が凄まじく、主人公のバットマンを食ってしまうほどの鬼気迫る演技と、狂気のジョーカーに多くの観客が魅了された。

後にアカデミー賞助演男優賞も獲得することとなるヒースのジョーカーだが、彼の演技について本作でアルフレッドを演じた元俳優のマイケル・ケイン氏が、自身の著書『Don’t Look Back, You’ll Trip Over』の中で「怖かった」と振り返っている。

”ジャック・ニコルソンのジョーカーの演技があまりにも有名だったので、彼がどのようにジョーカーを演じるのだろうと思いました。素晴らしいことに、ヒースはキャラクターの精神病的な側面を強調しました。(中略)べたついたメイク、奇妙な髪型、奇妙な声。ゾッとするほどだった。初めて彼の演技を見たときは本当にびっくりした。怖かったよ!”

またケイン氏は、当時の撮影現場ではバットマン役のクリスチャン・ベールとヒース・レジャーが親しい友人同士だったとしながらも、カメラが回り出すとヒースは怪物に変貌していたとも明かしている。

そして薬物の過剰摂取により、26歳という若さでこの世を去ったヒースについては、「彼の演技は永遠に語り継がれていく。彼のキャリアがこんなにも早く終わってしまったが、偉大な俳優として記憶されるだろうと私は信じている」と言及している。

ベテラン俳優であるマイケル・ケイン氏に「恐ろしい」と感じさせてしまうほど、ヒース・レジャーのジョーカーは“本物過ぎた”とも言えるだろう。

ヒース・レジャーは『ダークナイト』のジョーカーを演じるために、1ヶ月間ロンドンのホテルにひとりで引きこもり、ジョーカーの独特な笑い声や精神面の役作りに取り組んだことは有名だ。本当に精神に影響が出てしまうほどの追い込みによって、本作のジョーカーが誕生している。

ジャック・ニコルソン版のジョーカーとは異なる新たなジョーカー像を生み出したことで、以降に続くジョーカーというキャラクターにも多大な影響を与えている。

まさに伝説的な映画である『ダークナイト』。今後、ヒース・レジャーに並ぶようなジョーカーが誕生するのかにも注目しておこう。

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ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

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