東京・世田谷文学館にて行われる『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』の開催初日に際して発表されたもの。正式タイトルとなる『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』は、原作者士郎正宗による原作コミック第1巻と同じく “THE” を冠するタイトルに。なお展示会場内では、会場限定の特報第2弾特別バージョンも上映されているとのことだ。

本作の監督にはTVアニメ『ダンダダン』副監督やエンディングアニメーションの絵コンテ・演出などを始め、Netflixシリーズ『スコット・ピルグリムテイクス・オフ』、TVアニメ『平家物語』などサイエンスSARUによる数多くの作品での活躍が目覚ましく、本作が初監督となるモコちゃん(本名:木村翔馬)が就任。

シリーズ構成・脚本はSF小説家であり、小説『Self-Reference ENGINE』『文字渦』『コード・ブッダ』などの他、TVアニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』シリーズ構成・脚本なども手がけ、「攻殻機動隊」小説アンソロジーの一編『Shadow.net』も上梓した円城塔が担当する。

キャラクターデザイン・総作画監督はNetflixシリーズ『スコット・ピルグリムテイクス・オフ』、TVアニメ『スプリガン』、TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』などのキャラクターデザインで知られる半田修平が手掛ける。今回公開された『攻殻機動隊』原作第1巻コミック表紙ラフ案のオマージュを感じさせるティザービジュアル第2弾についても、半田の手によって描き下ろされている。

今回の情報公開と合わせて原作者・士郎正宗によるコメントも到着。全文を下記に掲載する。

■『攻殻機動隊』原作者・士郎正宗コメント

アニメ作品に限って言うと、今回の『攻殻』は押井氏版、神山氏版、黄瀬氏版に次ぐ4番目の『攻殻』、或いは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『イノセンス』を分け、『S.A.C.』シリーズを1期・2期・SSS、『ARISE』シリーズと『新劇場版』、『SAC_2045』シリーズを1期・2期に分ける企画としては10作目となる。制作関係者が替わった観点からだと第2世代型の1作目と捉えることも可能だろうか。

元々の原作マンガが古い点はもう諦めてご容赦頂くとして(陳謝)、今回も良い映像作品となって何らかの形でお楽しみ頂ければ幸いかと思う。

(c) 2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE

編集部:松永達矢

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