『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督(93)が11日、葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアムのリニューアル式典に俳優の倍賞千恵子さん(83)と登場しました。
【画像】『男はつらいよ』山田洋次監督、倍賞千恵子、前田吟らがトークイベント
葛飾柴又寅さん記念館は1997年11月に開設。映画『男はつらいよ』の撮影で使われたセットや小道具などが展示されていて、今回3年ぶりに展示内容などがリニューアルされました。
■ファンと葛飾区に感謝「文化施設を大事に考えてくださっている」
名誉館長を務める山田監督は、挨拶で「寅さんが始まったのが1969年。渥美(清)さんが亡くなって、シリーズを終えたのが、それから28年後かな。(その後)寅さん記念館ができて、それからさらに28年近くがたっているわけです。“寅さん”シリーズを作り続けたのと同じ年月、この記念館が続いてきたということは、なんといっても支えてくれた大勢の観客が最初なんだけど、なんといっても葛飾区が行政の一環として、文化施設を大事に考えてくださっている。とても僕は葛飾区に感謝しているわけです」とスピーチしました。
続けて、「この記念館が、人間の幸せについて考えることができる、僕たちはどんな過去を持っているのか、どんな未来があるのか、何が人間にとって幸せか。そんなことを愚かな寅さん、寅さんの家族たちを通して考えることができるような施設、場所として、これからも発展していってほしい」と願いを語りました。
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