テレビ局には番組を観た視聴者から様々な声が寄せられる。TBSテレビの「視聴者センター」は、こうした声を集約し番組制作の現場にフィードバックさせるのが仕事だ。担当者が寄せられた“声”の一端を紹介する。
新しい年度が始まり、環境が大きく変わった方も多いのではないでしょうか。テレビ番組も、新しい番組がスタートしたり、リニューアルを迎えたりと、変化の時を迎えています。
夕方の報道番組『Nスタ』もこの春、新たな体制でスタートしました。キャスターは全員局のアナウンサーが務めることになったほか、新しいゲストが出演したり、新コーナーが誕生したりしています。
いつもご覧いただいている皆様からは、さまざまなご意見が寄せられます。「フレッシュな感じがいい」という嬉しい声もあれば、「別の番組を見ているみたいで寂しい」という声も。
「変わってしまうのが残念だと思っていたが、華がありながら落ち着いた番組になった。これからも見ます」(70代男性)
お天気コーナーへの要望も多い印象です。前にあった「明日の服装選び」のイラストや、「洗濯情報」は、多くの方にとって欠かせない情報だったようで、「復活させてください」という声が多数届きました。また、人気のキャラクター、Boonaちゃんの出番をもっと増やしてほしい!という熱いメッセージも、たくさんいただいています。
今回のリニューアルで番組が取り入れた「ユニバーサルデザイン」に気づいてくださった方もいました。
「画面に表示される文字が大きくなり、フォントも読みやすいものに変更されたようで、遠くから見てもわかりやすくなりました。高齢者をはじめ、さまざまな視聴者にとってみやすくなったと感じました」(20代女性)
「ユニバーサルデザイン」とは、色覚特性を持つ方や、加齢などによって文字が読みにくくなった方も含め、より多くの方に安心して番組を見ていただけるよう配慮したものです。リニューアル後、『Nスタ』では、テロップのフォントを大きくしたり、色使いに配慮したりといった工夫をしています。
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