2022年8月の3日から4日にかけて東北地方を襲った豪雨により、山形県を水源とし新潟県で日本海に注ぐ荒川が増水・氾濫したことで、この川の下流域にある羽越本線や米坂線が冠水してしまいました。

特に新潟平野の北部にある村上市では広域に渡って街が冠水しており、羽越本線と米坂線が接続する坂町駅付近は完全に泥水に使った状態となっています。

この被害によって羽越本線と米坂線は運転見合せとなっており、被害の状況から、長期間にわたって運休となってしまう可能性が高くなっています。

氾濫した荒川は、米坂線の羽前沼沢駅~手ノ子駅間にある山形県と新潟県の分水嶺地点から坂町駅近くまで支流が終始並走状態にある河川となり、新潟県内の米坂線の車窓の大部分を占めています。

羽越本線と米坂線が分岐する地点も完全に水没しており、ポイント分岐器や信号設備系統が大きな被害を受けていることになり、羽越本線は電化区間となるため、電力系設備もダメージを負っているとみられます。

広大な駅構内を擁している坂町駅前には、留置線などの線路設備もありましたが、こういった被害をきっかけに撤去されてしまうことがあるので、今後も注視する必要があります。

また、現在の坂町駅の駅舎は1963年に造られた60年近い歴史のある駅舎でしたが、今回の被害で今後も継続的に使用できるかが気になるところです。

2 Comments

  1. 既存鉄道資産を流用出来るミニ新幹線化が良いと思っているが、このような報道を見ると新線建設をケチってはいけないと思えてくる。しかしそれでも在来線の維持を考慮すると、可能な限り在来鉄道幹線の上や横に新線を建設する方が日本海縦貫線では良いと思う。
    山形新幹線も新板谷トンネル以外に、大石田町区間の高架複線化は国土強靱化の視点で検討されるかもしれない。羽越本線の未成トンネルの対災害性能はどうなのだろうか?やはり別線で造り直さざる得ないとすると、縦貫線実現は大分先となりそうだ。

  2. 羽越新幹線と奥羽新幹線はフル規格で必要やな。😂
    ↑奥羽新幹線は現状ではミニ新幹線方式だがこれを受けて見直しになるだろう。