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#長栄海運 #エジプト #賠償責任

今回はスエズ運河での船舶座礁事故についてゆっくり解説します。
スエズ運河で座礁したエバーギヴン。そのため約400隻以上の船舶が渋滞に
巻き込まれることに。世界の物流が滞った巨額の賠償責任はどこ向けられるのか!?
是非最後までご覧ください!

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【あらすじ】
座礁事故は現地時間の3月23日の7時40分頃って行っていたわね。現状、出ている情報によると砂嵐なんかも起こっていて強風がすごかったようだな。座礁原因としても有力とされていて強風に煽られて進行方向から外れたんだろうと…。この日エヴァーギヴンはタンジュン・ペレパスから運河を利用してオランダ・ロッテルダムに向かっているところだったようだ
今治造船ってとこが建造したものだな。建造所が今治造船丸亀事業本部となっていて、所有者は正栄汽船、その船籍はパナマにあるぜ
もともと今治造船が「imabari20000」って設計を作ったんだ。それで建造されたコンテナ船の1つがこのエヴァーギヴンで、その今治造船の子会社という立ち位置にある正栄汽船が所有しているぜ。で、運行しているのは台湾にある長栄海運ってとこで、この船を登録している先がパナマってわけなんだ。
海事クラスターって呼ばれる海運業や造船業、それらに関わる法務や保険、金融なんかも集まっている場所で海事産業集積都市だな。世界の4大船主にも数えられているらしいぜ。
船舶貸渡業を営んでいるわけだな。で、実際に運用していたのは長栄海運ってとこなわけだ。本社所在地は台湾にあって、「エバーグリーン・グループ」という物流企業が所有する海運会社だな。そして、この船の管理会社はベルンハルト・シュルテ・シップマネージメントってとこだ
事故概要

このエヴァーギヴンは全長約400mってことで現役コンテナ船の中でも長い方なんだ。
現状は報告なしだな。乗組員は25名と言われているが全員無事とのことだぜ。座礁前に10分間の蛇行があったという報道もあるが、なんと言ってもこの座礁は運悪く、運河の岸壁に座礁して運河を塞いでしまったから事故当初から離礁には「約1週間以上はかかるだろう」って言われてたんだぜ。これに対して正栄汽船はHPで関係者に対して謝罪の文言を発表しているぜ
2021年3月23日〜3月29日までの間、スエズ運河の渋滞には約350隻以上、いや400隻以上にまで膨らんだという報道もあったからとにかく多くの船舶が巻き込まれたらしいんだぜ。
そのせいもあって運河の地中海側の大気中二酸化硫黄(SO2)濃度は通常の5倍にまで上昇したって報道があったくらいなんだ。どうやら衛生データで確認ができるほどだったらしいぜ
重油なんかが燃焼することによって排出されるものなんだが、待ってる船は数日間、主エンジンこそ停止していても、補助動力装置やボイラーを稼働させ続けないと行けなかったからな。その一部が通常よりも濃度が高くなるのは当たり前なんだ
簡単に言えば、多くの船舶が固まってそこにいたがために、一時的に衛生データなんかで確認できるほどの量が見られたってことね。ところで、どんな作業をして離礁させたのかしら?視聴者の方が座礁した時のために教えてあげましょ?
いや、「座礁した時のため」って多分そんな時は無いけどな…。まあ今回は大型のコンテナ船の座礁ということで、重機を使って護岸の砂を取り除いたり、スエズ運河庁がタグボートを使って船を動かすような作業を行ったんだ。
船体の向きを修正する作業なんかを行って座礁から6日後の28日に針路を80%復旧することができたようだ。そのまま船尾側の離礁を成功させ、満潮を待って複数のタグボートで牽引、最終的には自力航行にまででき、グレートビター湖という運河の途中にある湖までいったようだぜ

というかスエズ運河ってどんなとこ

アフリカとアジアの境界、地中海と紅海を南北に結んでいる全長193.3kmの人工運河だな。世界の貿易量の12%がスエズ運河を経由していると言われる場所だ。現在はスエズ運河庁が所有、管理していて国有のものになるぜ
1回あたりの通航料は約3000万〜5000万とも言われているぜ。それだけエジプトにとっては重要な財源なんだぜ。国家予算における税収以外の収入源はこのスエズ運河の通航料とも言われているしな
エジプトのアブデルファタハ・シーシ大統領が「エジプトの再生」として総工費は85億ドル〜90億ドル(約9000億円以上)を費やして約1年でこの工事を実施したんだぜ
交通量が増えれば通航料収入が増えるそのためには拡張は必須だったんだ。なんせ運河の途中にあるグレートビター湖を除いては、かつて片側交互航行だったんだからな
そのためスエズ運河の複線化をしたり元々の航路の幅を広げたりする作業をしたわけだ。特に複線化したことで、長い区間の相互航行を可能にし、行き違いのための待ち時間を最大で4割程度まで減少させたって言われているぜ
誰が責任をとるの?

先ほども出てきたが、運行は台湾のエバーグリーン・グループの長栄海運(エバーグリーン・マリン)、ここは定期用船として正栄汽船が長期契約を結んでいるぜ。そして運行会社はバーナード・シュルツ・シップマネジメントという運航管理会社だぜ。
スエズ運河庁は気象要因に関わらず人為的なミスなどもなかったか詳しい事故原因を調査していたんだが、2021年4月に入ると船主である正栄汽船側に賠償金総額9億1600万ドルが請求されたんだぜ
巨額の賠償請求ってやつだな。スエズ運河庁のラビア長官いわく、救助費用、離礁作業、通航料その他損害額としてこの金額を提示しているとのことだぜ。運河遮断による減収は1日あたり最大16億円程度と試算されているぜ。それに「運河の評判を損ねた」ってことで風評被害に対する数億ドルの要求も含まれているようだぜ
船主、保険事業者側で2021年4月12日の段階で運河庁に、「寛大な提案をした」と言われているが、スエズ運河庁側もこの賠償金が支払われるまでは船を留置しているみたいだな。2021年4月13日の段階で、エヴァーギヴンは法的に差し押さえられている状態だそうだぜ
運河庁関係者によれば船主会社である正栄汽船に賠償の全責任があるとしているようだぜ
長栄海運の経営トップのコメントによれば
・え?輸送時におこった問題は契約上、船主が責任とるで?
と言ってるぜ。貨物自体の責任は海運会社の方で責任をとる形になるが保険会社の補償範囲のようだな
船体保険に関しては東京海上日動や三井住友海上など3社に入っていると正栄汽船が説明しているぜ。
賠償保険はイギリスのでP&I保険クラブと契約しているぜ。ここは賠償責任保険組合ってやつだな。海運業の賠償額は一定の限度を定める「船主責任制限条約」ってのがあって、こういった理由を背景にP&I保険が船主の保険組合として存在しているんだぜ
実はエジプトは直近の2015年に改正された船主責任制限条約を批准していないんだぜ。
船主が負う賠償額ってのは海難事故においては巨額なものになってしまう…そんなリスクから船主を保護するために「責任限度額」が決められているんだぜ。
この条約でその上限を規定しているわけなんだが、1976年条約と1996年議定書という2つが存在しているんだ。2つという表現はおかしいが、1976年条約を改正する1996年議定書というのがあって、これによって船主責任制限法の責任限度額を引き上げる改正が成立しているんだぜ。船のサイズなんかに基づいて計算する仕組みなんだがな…これにy
いやまだ何も言ってねええええ!今回の船のサイズでいくと、1976年条約の場合は、35億円で96年議定書の場合は128億円になるぜ。で、もちろん、96年議定書と言われる2015年に改正されたものを日本は批准しているぜ
だが、あくまでも1996年議定書を批准していない、もしくはどっちも批准していない国で責任制限手続きを行う場合は、この議定書は無効とされてしまうんだぜ
つまり、今回は1976年条約しかエジプトは批准していないわけだから…
裁判を行う国の国内法が適用されるような形になるな
スエズ運河庁がコンテナ船も留置いちゃってるし、賠償金はすっごい高いし…正栄汽船とP&I保険クラブとスエズ運河庁の話は折り合いがつかないし…それに足止めされた他の船から賠償請求なんかあったらどうなるのかしら…
専門家によればそれはないんじゃないかって話だな。スエズ運河での座礁事故は過去10年間で25件程度発生しているらしくて、賠償を求める事例はないようなんだぜ。まあ補償は保険で受けれるからな
一体どうなるのかしらね

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