13日、愛知県では6364人の新型コロナ感染が確認され、2日連続で6千人を超えました。医療や保育の現場では不安の声も上がっています。

「(コロナ感染者が)6千人は超えるだろうと。昨日よりは多いだろうと思っている。厳重警戒ということで県民の皆様には感染対策の徹底をお願い申し上げたい」(愛知県 大村秀章 知事 13日)

 12日、6082人の感染が確認された愛知県。過去最多だった今年2月の6661人に迫る人数です。感染拡大を受けて、名古屋市内の小児科でも陽性患者が急増しているといいます。

「あきらかに今週に入って、レベルが違う感じは受ける。先週まではポツポツと散見されていた陽性者が、昨日の発熱外来が実際50人いたが26人陽性はあり得ないような高率であって、あきらかに第7波という、大きな波が来ていると思う」(みわた小児科 三輪田博介 院長)

 西区のみわた小児科では、検査は車の中で検査した上で陰性が確認された患者のみ、病院の中に入って診察を行っています。病院に訪れた子どもたちは。

「最近(コロナ感染者が)増えてきているので心配だったので検査に来ました。昨日から、ちょっとせきが出ていて今日保育園で戻してしまって、さっきちょっと熱が出てきたので来ました」(親子)

「のどが痛いので診察したが陰性でとりあえず安心」(親子)

7月に入り10代未満のコロナ感染者数が増加

 病院に訪れる子どもたちの主な症状は。

「小学生の高学年で(病院に)来てる子で、熱が出ている子はすごくえらそう。すごくしんどそう。頭が痛い、のどが痛いという症状が多い。小さい子たちは熱だけが多い」(三輪田博介 院長)

 こちらは7月1日から12日までの感染者数の割合です。10代未満のコロナ感染者数が一番多いです。

「子どもたちは今ほとんどの子がワクチンを打っていない。抗体を持っていない状態。無防備な状態で流行っている集団生活している。マスク外して授業を受けたりとかプールなども。当然、特に保育園や幼稚園の子は、ずっとマスクしているのは無理なこともある。どうしても(コロナに)うつってしまう」(三輪田博介 院長)

 子どもたちの感染を防ぐためにも三輪田医師はあることを強く望んでいます。

「みんな感染対策はちゃんと行っているが、(コロナに)なっているということは、結局は集団生活をストップするしかないんじゃないかと思う。できるならば明日から集団生活をストップさせたいのが本音」(三輪田博介 院長)

保育の現場でもコロナ再拡大に危機感

 保育の現場でも、心配の声が広がっています。保護者らは…

「子どもたちが感染しないか心配。今まで通りマスクと手洗いはしっかりやろうと思う」
「暑いのでマスクも外すので(周りの人と)『これから増えるよね』と話はしている」
「本当に気をつけるしかない。保育園が休みにならなければいい」

 約330人の園児が通う、名古屋市南区の「道徳保育園」。

「お外はとても暑いので必ず皆さんマスクを外しましょう。とても暑いのでしっかりお茶を飲んでください」(先生)

 熱中症対策のため、外ではマスクを外すように指導しています。マスクを外しているため、子どもたちの笑顔や真剣な表情を、しっかりと見ることができます。

 また、3年ぶりに開かれる地域の夏祭りに合わせて、13日は朝から盆踊りの練習も行いました。去年は、見られなかった光景です。

 このように園では、徐々にコロナ前の姿を取り戻しつつありますが、感染の再拡大に、不安と危機感を募らせています。

保育園「危機感を持って対応をしていく」

「第7波に入ってからは(園では)感染者が出ていないが、今の状況を考えると危機感を持たなければいけない。(第6波では)感染者はたくさん出たが休園はしていない」(道徳保育園 横井めぐみ 園長)

 名古屋市では、今年2月から保育施設で感染者が出た場合でも原則、休園しないとしています。そのため、施設では感染を拡大させないよう、徹底した感染対策が求められます。強制ではないものの、室内では多くの子どもたちがマスクを着けています。

「今週は職員に子どもたちには検温や体調管理を丁寧に行うことや、今まで通り基本的な感染対策をしっかり行うこと。職員に関しては、子どものことはもちろんだが自身の体調管理や体調変化に気を付けるように朝礼で話した。本当に危機感を持って対応をしていく必要がある」(道徳保育園 横井めぐみ 園長)

(7月13日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)

2 Comments

  1. 別に熱も出てないのになぜとりあえずで受診しにくるんだろうか。仮にコロナと判定されても出せる薬はないんだから。家でじっと待っとけよ、と思います。本当に点滴が必要な小児や、再生不良性貧血や白血病など血液疾患の子供の診察を先にしないといけないんだから。

  2. 近頃の保護者の心配性と関係性の脆弱さから来るコロナでの孤立への不安とか同調圧力とかが絡まりここまでのパニックになっているんでしょうね。
    普段なら熱が出ても近くの病院で検査し薬を貰って終わりだったのが検査で手間が余計にかかる。
    「自分の子を守りたい」その個々の想いが暴走した結果、より重い症状の子が待たされる事態を招く。

    発熱だけなら様子見させるべきでは無いだろうか?コロナだと検査で発覚した所で明確な治療が出来る訳でも無いのだから。(そしてコロナ検査を求めるスタイルも止めた方がいい)