◇東京マラソン(2023年3月5日 東京都庁~東京駅前 42・195キロ)  女子は松田瑞生(ダイハツ)が、2時間21分44秒(速報値)で日本人トップの6位に入った。好調で迎えた今大会、ターゲットは明確だった。「日本記録を目標にやってきた。支えられた方々への恩返しとして頑張る」。野口みずきが保持する2時間19分12秒(05年ベルリン)の更新を狙っていた。  「日本記録は高い壁。レース展開、気象条件がはまらないと難しい壁。うまいこと前半からはめたい」。曇りで風もほぼない絶好の気象条件での号砲。5キロを16分19秒で通過するなど、好ペースでレースを運んだ。  ただ、その後はペースを落として2時間20分52秒の自己ベストに及ばなかった。レース後はタオルで顔を覆って「悔しい」と何度も口にし、涙を流した。

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