組織委員会の新会長に就任した橋本聖子氏が会見を行い、「大変悩んだ」と就任までの心境を語ったうえで、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた決意を示した。

18日午後6時すぎ、緊張した面持ちで会見に入った橋本聖子新会長。

大会組織委・橋本新会長「東京2020組織委員会の新会長に就任しました橋本聖子でございます」、「直前まで非常に悩みました。立場が変わっても、大会開催に向けて前に進めるには、私自身が受けるのが重要だと思い決断した」、「新会長を選ばざるを得なくなった一連の経緯は、国民、都民の気持ちを困惑させるものだったのではないかというふうに思います」、「組織委が大会を契機としたジェンダー平等の推進に、いかに取り組もうとしているか、スピード感を持って進めて、組織委に対する信頼回復に努めていきたい」、「アスリートファーストの視点を忘れることなく、アスリート出身の私として、全力を尽くしてまいりたい」

これまで、オリンピック・パラリンピック担当相として、大会に向け携わってきた橋本新会長。

自身の会長就任には、これまで、否定的な考えを示してきた。

しかし、18日、会長候補に選出されると慎重姿勢を一転。

午後4時すぎ、理事会で、正式に会長就任が決定した。

辞任した大臣のポストには、丸川珠代参院議員が内定している。

橋本新会長の誕生に、菅首相は記者団に、「全力を尽くしていただきたい。政府としては、しっかり応援したい」と述べた。

さらに街からは、「アスリートだし、女性だし、今までの方と正反対の方で、新しいことをしてくれるのかなという期待はある」、「森さんの紹介で入った人だから、森さんとは切れない。できれば、森さんと関係なく、政治とも関係ない人がいいと思う」などと、さまざまな反応が。

政府・与党内には、「首相官邸と意思疎通ができるのが大きい」と橋本新会長を歓迎する声が上がる一方、IOC(国際オリンピック委員会)や東京都などとの調整力を不安視する声も出ている。

気になる点は、もう1つ。

海外メディアが報じている、橋本新会長の過去のスキャンダル。

日本選手団の団長を務めた7年前のソチオリンピックの際、男性フィギュアスケート選手にセクハラをしたとの報道が、再びクローズアップされた。

大会組織委・橋本新会長「7年前に、そういった“一連の問題”が出されたわけであります。そのことについては、当時も今も深く反省している。しっかりと多様性、男女平等、あらゆる問題に対してオリンピズムの原則、そしてオリンピックムーブメント、そういったことを着実に進めていく」

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