20日から始まった新型コロナワクチン接種、5類移行後初めて接種の対象となり、迷っているという人もいるかもしれません。

そこで、現在の新型コロナの鹿児島県内での感染状況やワクチンの有効性について、感染症学が専門の鹿児島大学大学院・西順一郎教授に聞きました。

鹿児島大学大学院・西順一郎教授
「お盆過ぎに少し下がったが、学校が始まった影響で、子供中心にコロナの患者は増加傾向にある。コロナは流行中とはっきり言ってよい」

県内では新型コロナの感染者数が3週連続で増えていて、最新のデータでは定点あたりの報告数は15.19です。

西教授によると、これを鹿児島県内全体での感染者数に換算すると、1日平均1000人弱が感染している計算になるということです。

さらに、オミクロン株の派生型で、新たな変異株であるEG.5の感染者も急増していて、県内では最新の遺伝子検査で37.5%を占めました。

EG.5は「エリス」とも呼ばれ免疫を逃れる特性が強く、感染をさらに広げるおそれがありますが、今回のワクチンはこの新たな変異株にも効果があるといいます。

鹿児島大学大学院・西順一郎教授
「ワクチンの必要性は感染症が5類だろうが何類だろうが全く関係ない。BA.5のワクチンを以前打たれた方も今は新しいXBB、EG.5という新しい変異株が出てきている状況だから、新しい変異株に応じて新しいワクチンを皆さん打つ必要がある」

さらに西教授は、ワクチンには発症予防や重症化予防だけでなく、後遺症を防ぐ効果もあるといいます。

鹿児島大学大学院・西順一郎教授
「後遺症の発生率が半分くらいになるというデータも出てきているので、ワクチンを打ってコロナにかかったから無駄ということではない。冬にはまた必ず大きな流行が起きると思う。ちまたで『新型コロナはもう風邪みたい』という風潮があるが決してそうではない。特に大人がコロナにかかると39度、40度いった高熱が出る人が多いし、喉の痛みがものすごく強い、インフルの比ではない。予防できるワクチンがあるからそれを利用して発症を防いでほしい」

ワクチンの接種券、まだ手元にないという人もいるかもしれませんが、各自治体から順次発送されています。

1 Comment

  1. 後遺症を半分にするデータの出どころは何処でしょうか?

    そもそもですが、ワクチンを打っても感染を予防効果はありませんよ。