8月29日に福島県の内堀知事が「第9波の状況にある」と述べた新型コロナウイルス。9月10日までの一週間に福島県内82の定点医療機関で確認された感染者は、いわき市で375人・福島市で282人・郡山市で258人などあわせて1979人にのぼった。

医療機関1ヵ所あたりでみると24.13人で、前週からは減少したが一気に感染者が増えた8月14日から高止まりしている。中でも感染が目立つのは10代以下の若者で、感染者のうち6割近くをしめた。

日本学校保健会が集計した情報では、登録している福島県内の保育園や幼稚園・学校などのうち、現在18クラスで新型コロナによる「学級閉鎖」の措置がとられている。

感染拡大の一因と考えられるのが、お盆を中心とした夏休み期間に人の移動が増えたこと。そして新たな変異株「エリス」の存在。

「エリス」はオミクロン株の派生型で、WHO(世界保健機関)は8月に注目すべき変異株に指定した。症状は「せき・発熱・のどの痛み」などこれまでの株と変わらない。感染力は強い可能性が指摘されている一方で、現在のところ重症化リスクが増加する兆候はみられていないという。

福島県が8月の感染者を抽出し、ゲノム解析を行った結果、全体の18.6%がエリスだった。全国的には、さらに数値が高く拡大の傾向が見られているので、福島県もさらに置き換わりが進んでいるものと思われる。

5類に移行になっているとはいえ、重症化リスクもゼロなわけではない。「うつらない、うつさないために」今一度、感染対策を確認する。
◆場面に応じたマスク着用・・・医療機関・高齢者施設・混雑した乗り物など
◆効果的な感染対策・・・手洗い・手指消毒・換気など
◆陽性になって症状が軽い人は…発症から5日経過し、かつ症状がなくなって24時間経つまでは、外出を控えることが推奨されている。
◆症状が重い人は…事前に連絡してから医療機関へ行くように。

そして、この他にも福島県内では広い範囲で「RSウイルス感染症」や「ヘルパンギーナ」の流行もみられていて「インフルエンザウイルス」の患者も増加傾向にある。基本的な感染対策の徹底を。

3 Comments

  1. 東北有志医師の会ホームページに
    「XBB対応ワクチン」に関する注意喚起のチラシと
    「電光掲示板」「警告」というのがあります。
    ツイッターニコニコも

  2. テレビ北海道現役医師の訴えユーチューブ(抗原原罪)

  3. CBC大石解説ワクチン接種後の死亡例と救済の現状ユーチューブ