歌手・野口五郎さんが高齢者施設を慰問　記録的大雨の被災者に笑顔届ける　秋田・五城目町 (23/10/24 19:30)

7月の記録的な大雨で大きな被害を受けた人たちを励まそうと23日、歌手の野口五郎さんが秋田県五城目町の介護老人保健施設を訪れ、入所者や職員に笑顔を届けた。

　大きな拍手で迎えられたのは、歌手として活躍する野口五郎さん。野口さんは、7月の記録的な大雨で被災した五城目町の介護老人保健施設「湖東老健」の入所者や職員を激励しようと訪れた。

　湖東老健は、近くを流れる馬場目川が氾濫し、施設が床上50～60センチの浸水被害を受けた。入所者が利用していた約100床のベッドも泥まみれになり、現在も施設の半分が使えない状況が続いている。

　10月上旬から施設の利用が再開し、野口さんも被害状況を見て回った。そして、約80人の入所者を前に、野口さんの母が好きだったという曲の数々を披露した。野口さんの歌声に、施設利用者からも職員からも笑顔があふれていた。

　女性職員は、記者からの「野口五郎さんが好きなんですか」との質問に、「大好きです。お会いできて幸せです本当に。この施設に来て幸せです」と笑顔で答えた。
　
　野口さんは、浸水した施設を見て回り、「ずっと現地のスタッフと連絡をとっていたが、こんなに施設がひどい状況だとは知らず、実際に見て驚いた。僕に何ができるかと考え込んでしまった。利用者から声援をもらって、ますます頑張らなきゃなと強く思った」と話した。

　野口さんは「来年もまた会いに来ます」と、入所者や職員と固い約束を交わしていた。