◆雨水(うすい)
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃
新暦二月十九日~三月四日(頃)

雪解け水 ~雨水の自然~
降る雪が雨に変わり、積もっていた雪や氷が解け始める頃です。
昔、農耕の準備は、この「雨水」を目安に始められたといわれます。山から流れ出す清らかな雪解け水は、田畑を潤し、農作物を育む恵みの水でした。
「雪は豊年の瑞(しるし)」といわれ、雪がたくさん降る年は、豊作になると考えられていました。人々は、春になると山から神様が降りてきて、豊かな水と実りをもたらすと信じ、山に感謝しながら暮らしたといわれます。
雪解け水は、別名「雪代(ゆきしろ)水」や「雪汁(ゆきじる)」とも呼ばれます。

流し雛 ~雨水の暮らし~
3日3日は、女の子の健やかな成長を祈る「雛まつり」。
その起源は、古代中国の禊(みそぎ)の行事であったといわれます。3月最初の巳の日に水辺で身体を清め、邪気を祓ったという故事に習い、日本でも紙や藁で作った形代(かたしろ)に身の災厄を移し、川や海に流すようになりました。
この形代がいつしか貴族の姫君たちの人形遊び「ひひな遊び」となり、雛まつりの原型ができ上がっていったといわれます。
この日、京都の下鴨神社では、さんだわらに乗せた紙雛を御手洗川に流し、子供たちの無病息災を願う「流し雛」が行われます。

Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年2月)

前の節気-立春 http://youtu.be/EEgFxj6CWlQ
次の節気-啓蟄 http://youtu.be/ytZItecYGOY

YouTubeチャンネル「NipponArchives」
https://www.youtube.com/NipponArchives2013

3 Comments

  1. よろしいなあ。ほんまに気持ちが洗われますなあ。すがすがしいというのか、春夏秋冬の風情のなかで、人々の知恵が磨かれてきた歴史が深深と伝わってきます。おお~きに。

  2. ◆雨水(うすい)
    空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃
    新暦二月十九日~三月四日(頃)

    雪解け水 ~雨水の自然~
    降る雪が雨に変わり、積もっていた雪や氷が解け始める頃です。
    昔、農耕の準備は、この「雨水」を目安に始められたといわれます。山から流れ出す清ら­かな雪解け水は、田畑を潤し、農作物を育む恵みの水でした。
    「雪は豊年の瑞(しるし)」といわれ、雪がたくさん降る年は、豊作になると考えられて­いました。人々は、春になると山から神様が降りてきて、豊かな水と実りをもたらすと信­じ、山に感謝しながら暮らしたといわれます。
    雪解け水は、別名「雪代(ゆきしろ)水」や「雪汁(ゆきじる)」とも呼ばれます。

    流し雛 ~雨水の暮らし~
    3日3日は、女の子の健やかな成長を祈る「雛まつり」。
    その起源は、古代中国の禊(みそぎ)の行事であったといわれます。3月最初の巳の日に­水辺で身体を清め、邪気を祓ったという故事に習い、日本でも紙や藁で作った形代(かた­しろ)に身の災厄を移し、川や海に流すようになりました。
    この形代がいつしか貴族の姫君たちの人形遊び「ひひな遊び」となり、雛まつりの原型が­でき上がっていったといわれます。
    この日、京都の下鴨神社では、さんだわらに乗せた紙雛を御手洗川に流し、子供たちの無­病息災を願う「流し雛」が行われます。 

    Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年2月)

  3. 雨水
    陽気地上に発し、雪氷溶けて、雨水となれば也。
    山に降り積もった雪は、春、雪溶け水となって、大地を潤します。
    昔、人々は、春になると山から神様が降りてきて、清らかな水と豊作をもたらしてくれると信じていました。
    この一滴が命を育むことをしていたからこそ、山への深い思いがあったのかもしれません。
    若草の香りが漂うころ、家々では、女の子の健やかな成長を祈ります。
    雛まつりの元になったと言われる「流し雛」。
    人々は、自らの汚れや厄を身代わりの人形に移し、川や海に流しました。
    水はまた身を清め、生まれ変わらせてくれるものでもあったんですね。
    春の匂に誘われて、冬ごもりの虫たちが蠢きだしました。
    京都には二十四の季節があります。