「巨大地震注意」で実感 普段の備えを 南海トラフ初の臨時情報で…

高知市で9日に開幕したよさこい祭り。

8日に発表された南海トラフ地震臨時情報を受け、主催者は9日朝、緊急に会議を開き、避難経路の確認など、安全対策をして開催することを決定しました。

しかし、参加を辞退するグループが出るなど、すでに影響が出ています。

昼前の羽田空港では、よさこい祭りへ向かおうとしていた旅行客から「(きのう地震があった高知に向かうが?)津波の危険もありますよね、当然。(キャンセルも)ちょっとよぎったりはしたんですけど」と戸惑う声も。

お盆休みの1週間、地震にどう備えるのか。

各地で水の買いだめなど、混乱も起きていました。

静岡市内のホームセンターでは、ペットボトルを箱買いする人などでレジには大行列が。

地震対策グッズや水を買い求める人が殺到し、午前中の時点で非常食の棚はスカスカです。

来店していたお客さんは、「地震があったから心配で来たら、みなさんもう買い上げた後で…」と話しました。

気象庁は8日、南海トラフ地震の巨大地震注意を初めて発表。
今後1週間程度、地震へ備えるよう呼びかけました。

その一方、政府は旅行・帰省含め、日常生活を続けても問題ないと発表。

しかし、すでに8日の夜から南海トラフの想定エリアである静岡・浜松市のスーパーで水の買いだめが発生し、商品棚が空の状態に。

列島各地の売り場から、ミネラルウォーターが消える現象が起きました。

カインズ清水店・松山高之さんは、品物自体が不足している状況ではないとして、「随時入ってきますので、焦らずご来店いただいて」と冷静な対応を求めています。

関東から九州にかけての太平洋沿岸の広い地域で、10メートルを超える大津波が想定される南海トラフ地震。

「イット!」取材班が向かったのは、千葉県の房総半島。

千葉・館山市で予想される津波の高さは最大11メートル。

海水浴客に地震への備えについて聞いてみると、「(ここにも)影響があるんですね」「関係ないと思っていた。こっちが揺れないから、あまり危機感がないですよね」などと話しました。

一方で、遊泳禁止の看板が設置されたのは、真っ白な砂浜が人気の和歌山県の白良浜海水浴場。

最大16メートルの津波の発生が予想される白浜町では、臨時情報の発表を受け、当面の間、海水浴場などを閉鎖すると発表。

そんな中、8日に震度6弱を観測した宮崎・日南市で、自宅の塀が崩れるなどの被害を受けた75歳の女性。
普段から地震に備えておくことの重要性を実感したと話します。

被災者:
無我夢中で、津波が来るから避難してくださいって。これ(バッグ)だけ持って行った。(Q.実際来てどう?)実際になってみたら、自分で今までそういう体験無かったから、本当に怖かった。

FNNプライムオンライン
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