【皇室秘録】天皇皇后両陛下 イギリスご訪問

天皇皇后両陛下は6月22日から8日間イギリスを公式訪問された。
国賓としてのイギリス訪問は上皇ご夫妻以来26年ぶりのこと。

イギリス・ロンドンの宿泊先に到着された両陛下は集まった人たちの歓迎の声に手を振って応えられた。

25日 宿泊先のホテルを訪れたウィリアム皇太子とお会いになった両陛下。
出迎えられたウィリアム皇太子からは
「またお会いできてうれしいです」
「お帰りなさい。お二人ともよくご存じの地です」
といった歓迎の言葉があった。

「オックスフォード大学では同じ時期に学ばれていたんですか?」と聞かれると、
陛下は「時期は違います」、皇后さまは「私より5年前に」と笑顔を見せられました。

ホース・ガーズ・パレードでは、国賓としての公式行事に臨みチャールズ国王、カミラ王妃と挨拶を交わされた。
その後、儀仗隊による栄誉礼を受けられた陛下は、日本の歌「さくらさくら」が演奏される中チャールズ国王と共に儀仗隊を閲兵された。

国王夫妻とともに馬車のパレードに臨みバッキンガム宮殿へと繋がる大通りを進まれた両陛下。
国王と同乗した陛下は、沿道に詰めかけた大勢の市民に手を振って応えられた。
馬アレルギーのためマスクを着用した皇后さまも王妃とともに笑顔を見せられた。

バッキンガム宮殿では国王主催の私的な昼食会が開かれ両陛下は打ち解けた雰囲気の中で旧交を温められた。
昼食後には国王夫妻の案内で日本にゆかりのある王室コレクションをご覧に。

続いて ロンドン中心部にあるウェストミンスター寺院をご訪問。
第一次世界大戦で亡くなった兵士が眠る「無名戦士の墓」にバラの花輪を手向け黙とうを捧げられた。

この日の夜 国王夫妻主催の晩餐会に出席するため宿泊先のホテルを出発された両陛下。
陛下は この日国王から贈られたイギリス最高位の勲章「ガーター勲章」を身に着けられた。

カミラ王妃は、この日皇后さまがプレゼントされた佐賀錦のバッグを手に出席。
チャールズ国王はスピーチの冒頭で「英国にお帰りなさい」と日本語を交えて両陛下を歓迎。
陛下は両国が「かけがえのない友人」として「永続的な友好親善と協力関係」を築いていくことを願われた。

ウィンザー城にあるイギリス王室の墓所を訪ねられた陛下は、エリザベス女王と夫のフィリップ殿下の墓に花輪を供え黙とうを捧げられた。
陛下は このときのお気持ちについて「本来であれば4年前にエリザベス女王陛下からのご招待でイギリスに来る予定になっていましたけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大の関係でその時は伺えないことになってしまったこと、これは本当に残念に思っております。今までのいろいろお世話になったこと本当に良くしていただいたことに対する心からのお礼の気持ちできょうは参拝をさせていただきました」と話された。

滞在6日目 両陛下は再びバッキンガム宮殿を訪ねられた両陛下は、公式行事を終え、国王夫妻にお別れの挨拶をされた。皇后さまは国王夫妻と頬を寄せ 別れを惜しまれた。

ロンドンでは 国立の子ども博物館を訪れ子どもたちとも触れ合われた。
ブロックを使って遊ぶ日本人学校の小学生と交流された両陛下。
子どもたちから「これはジャングルで遭難したとき避難する用の家です」「これが電話です」と説明を受けた皇后さまは「すごくいろいろ工夫してソーラーパネル作ったんですね」と感想を述べられ、子どもたちから笑い声が聞かれた。

イギリスの小学生たちの折り紙ワークショップにも足を運ばれた両陛下。
「何を作っているのかな?」「難しい?」などと声をかけられた。

博物館では、名門劇団「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」による「となりのトトロ」のパフォーマンスをご覧になった。

滞在最終日の28日、両陛下はかつて留学していた思い出の地オックスフォードを訪ねられた。
お二人で訪問されるのは初めてのこと。

皇后さまが留学していたベリオール・カレッジでは「名誉法学博士号」が皇后さまに授与され、31年前に同じ博士号が贈られている陛下とともに帽子と赤いガウンを着用して式典に臨まれた。

街には多くの人が集まり 両陛下を歓迎。
散策中、日本人留学生から「先月から留学を始めました」と声をかけられた陛下は「よい留学生活を」と笑顔でお答えになるなど、両陛下は行く先々で歓迎の言葉に応え、地元の人とも気さくに交流された。

続いて 陛下が留学されていたマートン・カレッジを訪れた両陛下。
陛下は40年前と変わらぬ風景に懐かしそうなご様子だった。

陛下が留学されたのは昭和58年から2年間。
初めてのひとり暮らしで身の回りのことを自分でこなしクレジットカードを使った買い物も初めて体験された。
後に「夢のような留学生活」だったと振り返られている。

当時、寮の部屋から顔を出される陛下のお姿が映し出されたが、今回その部屋を皇后さまとともに訪ねられた。

8日間の滞在中 イギリス王室の温かいおもてなしで親交を深め 多くの日英関係者と交流された両陛下。
陛下は 皇后さまとの訪問が実現したことを喜ばれた。

「本当に『お帰りなさい』というふうに言っていただいた。
『Welcome back』というようなことを多くの方から言っていただいたこと本当に私はうれしかったですし、その思い出の地に、雅子にとってもこのイギリスは思い出の地ですので二人で立つことができた。
これは本当に大変幸せなことだと思っています」

イギリスとの長い交流の歴史に新たな一歩を刻まれた両陛下。
両国の友好親善のさらなる発展を願われた。

FNNプライムオンライン
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4 Comments

  1. イギリス同様、日本も帝国主義に染まった豊かな歴史を持っています。帝国主義の厳格なライフスタイルは、現代の「スパイスボーイズ」に人生について多くのことを教えてくれるだろう。

  2. イギリス訪問で日英両国の関係がより一層続きますよう日本国民より心からお祈り申し上げます。
    歴史に残る晩餐会で英国王に感謝です♪